メルケル独首相、2013年にらみ選挙戦モードに突入-危機が争点

ドイツのメルケル首相は債務削減と エネルギー安全保障の強化などを掲げて選挙戦モードに突入した。

メルケル首相は4日、同国南部と西部で開かれた別々のイベントで 1年後の連邦選挙をにらみ街頭演説を実施した。ギリシャを発端とした ユーロ圏危機と、原子力から再生可能エネルギーへのシフトを争点と首 相が位置づける2013年秋の選挙は、同国初の女性首相であり東ドイツ出 身の首相としても第一号であるメルケル氏にとって3期目を狙う戦いと なる。

メルケル首相は西部ルール地方のレックリングハウゼン市で開かれ た与党キリスト教民主同盟(CDU)の会合で「われわれは収入以上の 生活をして債務を急増させることに慣れてしまった」と指摘。「このた め金融市場に依存するようになった。支出を収入より減らす方法をもっ と検討し始めなければこうした依存状況から抜け出せない」と訴えた。

この発言はCDUの高齢者に向けたのもので、3時間前にバイエル ン州の姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)が開いた集会でのスピー チと同様の内容。この集会では多数の人々を犠牲して少数の人々を裕福 にさせた金融市場を攻撃。金融市場が人々の労働の成果を壊すことは許 されないと述べ、政府が過剰債務によって市場の言いなりになることは あり得ないと強調した。

ユーロ圏危機対策で先頭に立ってきたメルケル首相(58)は、来年 8月28日から10月27日の間に実施される総選挙を前にして、ドイツで最 も高い支持を集めている政治家。世論調査では首相の危機対策の取り組 みを支持する有権者は過半数に上り、CDU・CSUの支持率は先週の 調査で4年ぶりの高水準となった。

原題:Merkel Swings Into 2013 Election Mode Evoking Crisis, China (1)(抜粋)

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