ギリシャ財務省は、第2次世界大戦 でドイツから被った損害に対する賠償請求額を算定する方針だ。スタイ クラス財務次官が明らかにした。

スタイクラス財務次官は4日、野党「独立ギリシャ人」の国会議員 の質問に対する答弁で、会計検査院が請求額を算定することになると発 言。専門家グループによる検証用の記録資料の収集を財務省が開始した と述べた。

財務次官は「対独賠償請求は特に複雑な法的問題が絡み、国際法の 規定に従い国際レベルでの検証と解決が求められる。これは未解決の問 題であり、ギリシャ政府として満足のいく結果に導く可能性と権利を留 保する」と言明した。

ギリシャの債務危機が表面化した最初の段階から、同国の一部の政 治家は、第2次大戦中のナチスによる占領の記憶を呼び覚ます発言を繰 り返しており、独立ギリシャ人は総選挙に向けた5月と6月の選挙運動 で、ドイツへの賠償請求を訴えていた。

対独強制融資も対象

ギリシャは過去10年にわたって、ドイツへの戦後賠償請求と緊密な 2国間関係との板挟みとなってきた。ギリシャの賠償請求の対象には、 ナチス占領下で強制されたドイツ向け融資の補償が含まれる。ドイツの 憲法裁判所は2006年3月、第2次大戦中の戦争犯罪をめぐる個人の賠償 請求に応じる必要はないとの判断を示した。

ドイツ外務省の報道官が10年に明らかにしたところでは、同国政府 は1960年の条約に基づき、ナチスの犯罪の犠牲となったギリシャ人に1 億1500万マルクを支払い、ナチス政権下のいわゆるドイツ第3帝国の強 制労働の犠牲者にも補償を行っている。

原題:Greek Finance Ministry Calculating German War Reparations Bill(抜粋)

--取材協力:Maria Petrakis.

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