オバマ米大統領は一定の財政赤字を容認-共和党は均衡目指す

オバマ米大統領は増大する財政赤字 是正のため富裕層への税率引き上げと共に、歳出削減を訴えているが、 その削減規模は共和党のロムニー陣営の提案よりも小さい。

オバマ大統領の計画によると、世帯所得が年間50万ドルから100万 ドルの富裕層は年間で平均2万1000ドル以上の増税となる。また農業助 成金を今後10年間で220億ドル削減し、研修病院へのメディケア(高齢 者医療保険制度)の支払いを削減する。同大統領の計画では財政赤字を 食い止めることはできず、その幅を縮小させていくことになる。

共和党は財政面での目標に小さな政府と、今後10年間で均衡の取れ た予算の実現を掲げている。一方、オバマ大統領は経済に占める債務の 割合を一定の水準に安定化させるための財政赤字削減を提案しており、 貧困層や高齢者向けの社会的なセーフティネット制度を維持し、教育と 代替エネルギーへの支出を継続する方針だ。

オバマ大統領が今年2月に発表した予算教書は、政府全体で歳出を 削減し、国防費をほぼ横ばいに押さえ、増税を盛り込んでいた。これに 対して共和党の大統領候補に指名されたロムニー前マサチューセッツ州 知事の具体策はまだ明確ではない。ロムニー氏は歳出削減のみで赤字を 削減する計画だが、その場合社会保障制度の4分の1以上が削減される ことになる。

ブッシュ前政権で米国家経済会議(NEC)委員長を務め、現在は スタンフォード大学院で講師を務めるキース・ヘネシー氏は、「オバマ 大統領の予算計画の特徴は長期的な視点で見たときに疑問が生じてく る」と述べ、「増税すれば財政赤字は削減できる。望ましくない考えだ が削減はできる。ただ中長期的には永遠に増税を続けない限りは赤字削 減は実現できない」と続けた。

原題:Obama Plan Pares Deficit as Romney Pledges End Without the Means(抜粋)

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