米アップルに有利な米陪審評決-海外の裁判に影響せず

特許侵害をめぐり米アップルが韓国 のサムスン電子を訴えている裁判で、東京地裁はアップル側の訴えを退 ける判決を下した。これはその1週間前にアップルの主張を認めて10 億5000万ドル(約820億円)の損害賠償を認定した米カリフォルニア州 サンノゼの連邦地裁の陪審評決を、米国外の判事がうのみにしないこと を表している。

東京地裁は8月31日、サムスン製のスマートフォン(多機能携帯電 話)とタブレット端末はアップルの特許を侵害していないとの判決を言 い渡した。米連邦地裁陪審は同月24日、サムスンがアップルの特許6件 を侵害したと認定していた。

弁護士によれば、今回の日米の判断は異なる争点に対し示されたも のだが、陪審評決をめぐっては判事の判断に通常含まれる法的根拠が欠 落しているとして米国外の裁判所は軽んじる傾向にある。スマホ市場で 競合する両社は特許をめぐり4つの大陸で争っている。ブルームバー グ・インダストリーズの試算によると、昨年の同市場規模は推定2190億 ドル。

ドイツの法律事務所、ビルトアンガーで知的財産権訴訟を担当する ペーター・ミカエル・バイセ弁護士は「ドイツの特許裁判を担当する判 事は英国やオランダの判断を留意する」と述べた。

オーストラリアの法律事務所、キング・アンド・ウッド・マレソン ズで知的財産権訴訟担当のジョン・スウィンソン弁護士は、米陪審評決 は「根拠のない判断」だったと指摘。「法律上、ほとんど価値がない」 と語った。

原題:Samsung Tokyo Victory Shows U.S. Jury Verdicts Don’t Sway Judges(抜粋)

--取材協力:Erik Larson.

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