ユーロ高でトレーダーとストラテジスト予想のずれ鮮明

ユーロが導入後13年の歴史で最も重 要な時期に差し掛かる中で、当局がユーロ安を食い止められるかどうか をめぐり、トレーダーの見方とストラテジストの予想に2011年以降で最 大のずれが生じている。

現行の1ユーロ=約1.26ドルは、ブルームバーグが集計したアナリ スト50人余りの年末予想中央値の1.22ドルを3.3%上回る水準。先週は その差が3.8%に拡大した。ユーロ相場が予想コンセンサスをこれほど 大きく上回ったのは11年7月以来で、当時はその後10週間で9.4%下落 した。

トレーダーは欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がスペインやイ タリアの国債購入計画を通じてユーロの信認を支えると楽観的だが、ア ナリストはこの措置で通貨価値が落ちる公算が大きいと指摘している。 ECBが今週、政策委員会を開いた後、ドイツの連邦憲法裁判所は救済 基金の合憲性について判断を下す。ギリシャ支援の条件達成状況につい て国際債権団の評価も行われる。オランダでは総選挙が予定されてお り、ユーロ離脱を主張するグループへの投票も有権者に与えられている 選択肢の一つ。

モルガン・スタンレーで通貨戦略責任者を務めるハンス・レデカー 氏(ロンドン在勤)は8月28日に電話インタビューで、「ECBのアプ ローチは明らかに緩和的なアプローチだ」と指摘。「ECBは紙幣を増 刷しユーロの供給を増やしている。これはユーロ安が続くことを暗示し ている」と付け加えた。同氏はユーロが年末までに5.6%下落し1.19ド ルに達すると予想。1.27ドルから1.30ドルの範囲に上昇したら売るチャ ンスだと分析した。

ユーロは先週、0.5%上昇し1.2579ドルで終了。一時は1.2638ドル と、7月2日以来の高値を付けた。ロンドン時間3日午後6時半(日本 時間4日午前2時半)時点は1.26ドル。

原題:Traders Diverge Most in 13 Months From Strategists on Euro Gain(抜粋)

--取材協力:Paul Dobson.

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