米シェールガスブームの余波、メキシコでは需要増で供給不足

メキシコは大口顧客向け天然ガス供 給を最大45%削減し始めた。家庭用のほかテルニウムやアルセロール・ ミタルなど鉄鋼メーカーの需要増に対応するためだ。

メキシコ政府が全企業を対象とした施策を検討する中、ガス供給を 独占しているメキシコ石油公社(ペメックス)は個別に供給を削減し始 めた。ペメックスは今年、米国からの輸入を既に過去最高水準にまで増 やしている。パイプラインの稼働率は約95%に達している。

ここで問題となるのはガス価格。メキシコのガス価格は隣国、米国 の価格に連動している。米国ではシェール(頁岩層)ガスの増産ブーム が起きており、価格が10年ぶりの安値に落ち込んでいる。メキシコの卸 売価格も過去1年間で32%下落した。このため需要が急増し製造業者へ のガス供給が不十分になっている。

メキシコ鉄鋼評議会のオクタビオ・ランゲル会長は質問に対する回 答書簡で「天然ガスの不足は企業にとって経済的、技術的に影響してい る。一部の工場ではガスの供給が当初の合意水準に比べ40-45%減らさ れている」と述べた。

米国のガス価格がアジアに比べ8分の1程度になっている一方で、 米ヘンリーハブの指標価格と連動しているメキシコなどの国々では欧州 と比較して需要が急速に伸びている。欧州のガス価格の大半は原油に連 動している。

原題:U.S. Shale Glut Means Gas Shortage for Mexican Industry: Energy(抜粋)

--取材協力:Christine Buurma、Todd White.

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

堀江広美 +81-3-3201-8913 hhorie@bloomberg.net;

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