米国株:S&P500種は終盤に下げ渋る、欧州の政策期待で

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4日の米国株式相場は下落。日中は 売りが大きく先行していたが、欧州当局者が域内債務危機の解決に向け 新たな措置を発表するとの観測が景気減速懸念を緩和し、S&P500種 株価指数は終盤にかけて下げ幅を縮小した。

アップルは上昇。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhon e(アイフォーン)」の新型モデルを近く発表するとの観測が背景。新 型モデルはより大画面で薄型ボディが予測されている。米銀モルガン・ スタンレーも高い。CLSAによる同社の株式投資判断を引き上げが手 掛かり。

一方、オンラインDVDレンタルのネットフリックスは下落。オン ライン小売りのアマゾン・ドット・コムが有料テレビ局エピックスと契 約したことが嫌気された。フェイスブックも下落。最安値を更新した。 モルガン・スタンレーが同社の株価見通しを引き下げたのが影響した。

S&P500種株価指数は前営業日比1.64ポイント(0.1%)下げ て1404.94。ダウ工業株30種平均は54.90ドル(0.4%)安の13035.94ド ル。前日はレーバーデーの祝日で休場だった。

ノースコースト・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、 フランク・インガーラ氏は欧州中央銀行(ECB)が安定化策を打ち出 せば「大型イベントリスクが机上から取り除かれる」と述べ、「投資家 は実際に事態が進行していることを前向きに受け止め、株式の買い持ち に積極的だ」と続けた。

ECBのドラギ総裁は、同中銀の主たる責務が国債市場への介入を 不可欠にするとの認識を示した。同中銀の政策委員会は6日に債券購入 案の是非について決定する見込みで、計画の提案を各国中銀に送付し た。

ISM製造業統計

米国株は朝方、米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業 景況指数を材料に下げていた。同指数は3カ月連続の縮小だった。また 中国では8月の製造業活動が2009年3月以来の急速な縮小ペースとなっ た。

イースタン・バンク・ウェルス・マネジメント(ボストン)のジョ ン・カッター最高投資責任者(CIO)は「経済統計は引き続き、世界 各地の景気の弱さを示しており、それが根本的な現実だ」と述べ、「し かしそれより大切なのは、ECBが今週何を決定し、米連邦公開市場委 員会(FOMC)は来週の会合で何を発表するのかだ」と続けた。

アップルのイベント開催

アップルは1.5%上昇。同社は9月12日に開催するイベントの招待 状を関係者に送付した。イベントはサンフランシスコで、米西部時間12 日午前10時から開催される。同社はこのイベントでアイフォーンの新型 モデルを発表する見通し。

モルガン・スタンレーは3.4%高。CLSAは同社の株式投資判断 を「アウトパフォーム」から「買い」に引き上げた。

S&P500種産業別10指数では素材株と工業株が大きく下げた。建 機大手のキャタピラーは3.1%値下がりした。

ネットフリックスは6.4%下落。アマゾンはエピックスと契約し、 「アマゾン・プライムインスタントビデオ」の配信映画に劇場ヒット作 の「ハンガー・ゲーム」などを新たに加える。

原題:S&P 500 Trims Loss Amid Speculation Europe to Take New Steps(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh、Inyoung Hwang、Whitney Kisling.

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