独伊首相らがシャトル外交を活発化-ECB総裁案の具体化で

欧州首脳は今週、欧州中央銀行 (ECB)総裁からユーロを債券市場の混乱から守る計画が打ち出され るのに備え、シャトル外交を強化する。

欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は4日、ベルリンを訪れ ドイツのメルケル首相と会談。イタリアのモンティ首相はローマにフラ ンスのオランド大統領を迎える。ドラギECB総裁が3日、財政難の国 の借り入れコスト押し下げに向けて3年物国債を購入することに問題は ないとの見解を示したことから、首脳らは今後のECBの動きについて 手掛かりを得ている。

17カ国から成るユーロ圏内の借り入れコストの格差が広がる中で意 見を戦わせてきた首脳らは、ドラギ総裁に歩調を合わせる可能性もあ る。財政難の国の救済費用で最大の負担を強いられているドイツのメル ケル首相は、ECBのより積極的な危機対策の役割を支持する考えを示 唆しており、3日にはバイエルン州で、ドイツが欧州との結束を示さね ばならないと発言した。

クレディ・アグリコル・コーポレート&インベストメント・バンク で欧州金利戦略責任者を務めるルカ・ジェリネク氏は「首脳の間には幅 広い合意があると思う」と述べ、「多くの人々は欧州の金融政策が壊れ ていると気づいている」と指摘した。

イタリアの10年債利回りは3日、8ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下し5.77%となったが、同年限の独国債利回りをな お439bp上回っている。スペインの10年債利回りは6.85%で、ギリシ ャとポルトガル、アイルランドが救済申請を余儀なくされた7%に近い 水準にある。

夏季休暇を終えた欧州首脳らは今月、メルケル首相の言う債務危機 収拾に向けた「極めて野心的な課題」に直面している。ドラギ総裁は今 月6日の記者会見でECBの債券購入計画の詳細を示す可能性がある。 同日にはモンティ首相が欧州委員会のバローゾ委員長と会談し、メルケ ル首相はマドリードを訪れスペインのラホイ首相と協議する。

原題:Merkel, Monti Lead Diplomatic Push as Draghi’s Plan Takes Shape(抜粋)

--取材協力:Emma Ross-Thomas、Tony Czuczka、Leon Mangasarian、Chris Malpass、Heather Smith、Jim Brunsden.

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