FRB議長を満足させるのは制約のない債券購入プログラムか

米連邦準備制度理事会(FRB)の バーナンキ議長が米経済は「満足できる水準から程遠い」との認識を示 したが、同僚らは、議長が満足するまで続く政策を採用する方向で動い ている。

4人の地区連銀総裁が制約を付けない形での債券買い入れ戦略を支 持しており、そのうち3人が債券購入プログラムを今始めるよう求めて いる。米経済が議長の目標に近づく過程で、期限を区切って資産の購入 額を固定するよりも制約のない戦略の方がFRBにとって調整可能な買 い入れペースを打ち出せることになる。

セントルイス連銀のブラード総裁はカンザスシティー連銀主催の年 次シンポジウムが週末開かれたワイオミング州ジャクソンホールでイン タビューに応じ、「発表される統計に漸進的に対応することは可能であ り、爆弾級の対策を講じる必要がある状況でもなければ、何もしなくて いい状況でもないだろう」と述べた。

バーナンキ議長は8月31日、ジャクソンホールのシンポジウムで講 演し、市場からの資産買い入れといった非伝統的手段の正当性を主張 し、「深刻な懸念材料」である失業率の引き下げを目指すさらなる行動 の必要性を訴えた。議長の講演を受けて、米国の株式・債券相場は上 昇。FRBが早ければ9月12、13日開催の次回連邦公開市場委員会 (FOMC)で追加緩和を決定するとの投資家の見方が強まった。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とシカゴ連銀のエバンス 総裁、ボストン連銀のローゼングレン総裁も、ブラード総裁と共に3年 半続く8%を上回る失業率を押し下げるために制約のない債券購入を支 持している。

バランスシート

ウィリアムズ総裁はジャクソンホールでのインタビューで、「月ご との証券購入のフローを発表する形になるかもしれない」と説明。 FRBは「時間の経過に伴いこのプログラムを調整する。拡大か縮小 か、終了を早めるか延長するか、経済情勢次第だ」と語った。

バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、ディーン・マキ氏も ジャクソンホールでのインタビューで、「FOMCメンバーの間で制約 のないプログラムをめぐる議論が増えている」と述べ、このようなプロ グラムは「FRBのバランスシートが無制限であるという特性や必要な 限りの対応を行う意思を強調する」という意味で、より効果的との見方 を示している。

--取材協力:Michael McKee、Sara Eisen、Chris Wellisz、Craig Torres.

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