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鴻海:シャープへの出資条件見直し交渉は継続中、早期合意目指す

台湾・鴻海精密工業とシャープの 出資条件見直し交渉は30日午後も継続中で、可能な限り早期の合意を 目指している。大阪・堺工場を視察した台湾の経済団体代表団に同行し た鴻海グループ幹部の戴正呉氏が、現地で記者団に明らかにした。

工場視察には鴻海の郭台銘・最高経営責任者(CEO)も参加した が、午後4時からの会見には欠席した。郭氏は27日に代表団の一員と して来日した際の会見で、30日夜ないしは31日にシャープ側と会談す る意向を明らかにしていた。

戴氏によると郭CEOは3月以降、奥田隆司シャープ社長と直接会 ってはおらず、今回の来日でも会見前に工場を離れた時点では会談して いなかった。

シャープ広報の武浪裕氏も電話取材に対し、30日に奥田社長らと 鴻海が行った交渉に、郭氏は参加しなかったと述べた。また、大阪商工 会議所の広報担当者、玉川弘子氏によると、郭氏は31日午前に予定し ていた大商訪問をキャンセルした。

鴻海は3月にシャープとの提携を発表、新株を1株550円で引き受 け、グループで9.9%を出資するとしていた。しかし、業績不振に伴う シャープ株価下落を受け条件の見直しを協議中だ。同株の30日終値は 227円。

郭氏らが訪れた堺工場はシャープが液晶パネルの最新鋭工場として 建設。その運営会社には資本提携に基づき7月に鴻海側が出資。現在の 出資比率は、シャープと鴻海側が各37.6%となっている。

将来は「アップルTV」も

工場を訪れた別の鴻海幹部である林忠正氏は記者団に対し、堺工場 の設備増強を年末にも決定する意向を示した。同工場の生産能力を現状 から7割近く増やし月産12万枚(第10世代ガラス換算)とするには、 1000億円の追加投資が必要との試算も示した。

林氏は将来的には、鴻海に携帯電話などの組み立てを委託している 米アップルが計画中とされるテレビ向けに、液晶パネルを供給したいと の意向を示した。ただし、アップルが「独自の長期プランを持つ会社」 だとも強調し、連絡を密にして鴻海側の現状を伝えたいと語った。

--取材協力 小笹俊一  Editors: 駅義則, 浅井秀樹,室谷哲毅

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