過去10年間、テレビや携帯電話で ソニーやパナソニックを打ち負かしてきた韓国サムスン電子は、新たな 分野で日本企業打倒を図る。320億ドル(約2兆5000億円)市場と言 われるコピー機に本格参入するからだ。

投入するオフィス用複合機は、米アップルの携帯「iPhone (アイフォーン)」にも搭載されているサムスン製のチップを採用し、 処理速度を高めた点を売り物としている。

米調査会社ガートナーによる2011年の世界コピー機販売額統計に よると、2位のリコーにキヤノン、コニカミノルタホールディングス、 シャープを加えた日本勢4社のシェアは49%。首位は米ゼロックスだ が、この中には富士フイルムホールディングス傘下の富士ゼロックスの 販売分も含まれている。一方でサムスンのシェアは3.4%。

しかし、日本の電機各社が円高や価格競争で苦戦する半面でサムス ンは急成長し、携帯電話、テレビ、半導体の世界シェアは現在トップ。 過去10年間の最終利益は累計800億ドル(6兆3000億円)に達した。

ガートナーの三谷智子主席アナリストはサムスンがこの勢いを駆っ て、オフィス用プリンター市場でも「台風の目になっている」と指摘。 トンヤン証券のアナリスト、ブライアン・パク氏(ソウル在勤)は電話 取材で、サムスンが自社製品を「半導体技術を使い他社と差別化してき た」と強調している。

原題: Samsung Brings Copiers With IPhone’s Power to Beat Japan: Tech (抜粋)

--取材協力 小笹俊一  Editors: 駅義則, 室谷哲毅

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