米原子力規制委員会(NRC)の委 員長に先月就任したアリソン・マクファーレン氏は、使用済み核燃料の 処分に重点的に取り組む方針を示した。米国ではこの問題により、原発 建設認可の決定が凍結されている。

マクファーレン委員長は14日、7月9日の就任以来初めて記者会見 を行った。同委員長は議会やホワイトハウスに対し、国内104基の原発 から出る使用済み核燃料の最終処分地を特定するよう要請した。

NRCは今月に入り、使用済み核燃料に関するリスクの再評価を完 了するまで、原発建設認可の最終決定を停止することを決めた。米国の 原発は、最終処分施設がないため、使用済み核燃料棒を敷地内のプール に保管するか、乾式キャスク貯蔵を行っている。当初はネバダ州ユッカ マウンテンが最終処分施設の候補地とされていたが、同州選出のリード 上院院内総務(民主)の反対を受け、オバマ政権は同地域での建設を断 念した。

マクファーレン委員長は地質学者で、ジョージ・メーソン大学(バ ージニア州)の環境科学の教授だった。同委員長は、NRCは核燃料処 分の選択肢をめぐるスタッフの報告を評価しているところであり、提案 に基づき迅速に行動することを約束した。また、核燃料処分のほか、国 民とのコミュニケーションの改善、安全性、地震のリスクを含む地質学 的な問題を最優先課題として挙げた。

同委員長は「地質学は明らかに重要だ。それが福島の主な教訓でな いなら、何が教訓といえるのか分からない」と述べた。

米国の原発は福島第一原発の事故前から地震災害に関するリスクの 再評価を始めていたが、事故を受け、NRCは原発に対し追加のリスク 分析を求めている。

原題:New U.S. Nuclear Regulator Pledges Action on Waste Disposal (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE