米国株:下落、FOMC決定控え様子見-QE3見送り観測も

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米株式相場は下落。米連邦公開市場 委員会(FOMC)の政策決定をあすに控え市場は様子見の状態となっ ている。S&P500種株価指数は月間ベースでは2カ月続伸となった。

米高級ハンドバッグメーカー最大手のコーチは大幅安。4-6月 (第4四半期)決算では、売上高がアナリスト予想に届かなかった。医 療保険のヒューマナも安い。通期利益予想の下方修正が嫌気された。ア ップルは上昇。サンフォード・C・バーンスティーンが、アップルは株 式分割を検討しており、分割に伴い同社株はダウ工業株平均に組み入れ られる可能性があると指摘したことが材料視された。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1379.32。今月は1.3%高と なった。ダウ工業株30種平均はこの日64.33ドル(0.5%)下げ て13008.68ドル。米証券取引所全体の騰落比率は3対5。

投資会社ホランド(ニューヨーク)のマイケル・ホランド会長は、 「FOMCでは前向きなサプライズは出てこないと市場はみており、期 待が後退しつつある」と指摘。「加えて、企業決算や欧州関連のニュー スは内容がまちまちで、これもプラスにはならない」と続けた。

市場ではFOMCが量的緩和第3弾(QE3)の決定を今回は見送 り、9月会合まで先延ばしにするとの見方が広がっている。

経済指標

6月の米個人消費は前月から変わらずとなった。所得は増加したも のの、消費者は貯蓄に回した。ただ7月の消費者信頼感指数は市場予想 に反して5カ月ぶりに上昇したことから、雇用に対する悲観的な見方は 弱まりつつある可能性もある。

この日は欧州株も軟調な展開となった。英石油会社BPやスイスの 銀行UBSの決算が予想を下回り、失望売りが出た。ブルームバーグの まとめたデータによれば、米国では4-6月(第2四半期)決算を発表 した企業の60%で、売上高が市場予想を下回った。一方、利益は約73% が予想を上回っている。

S&P500種の業種別10指数では選択的消費株指数が1.2%安と最大 の下げ。コーチは19%安の49.33ドルで、下落率は2001年以降で最大と なった。同社の北米の既存店売上高は1.7%増にとどまった。前年同期 は10%の増加だった。

フェイスブック、アップル

ヒューマナは13%安の61.60ドルで、下落率は09年以降で最大。ソ ーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)最大手フェイスブック は6.2%安の21.71ドルで上場来安値を更新。新規株式公開(IPO)価 格の38ドルを43%下回っている。

この日テクノロジー株は上昇した。アップルは2.6%高の610.76ド ルで、上昇率は5月21日以来で最大。バーンスティーンのアナリスト、 トニ・サコナギ氏は31日付のリポートで、アップルが17年ぶりとなる配 当の実施を3月に決定したことに基づき、株式分割後にダウ銘柄に採用 される可能性が高まっていると説明した。

サコナギ氏は「機は熟したとみている」とし、「アップルは配当実 施により、ダウ平均の構成銘柄と同じラインに立つことになる。時価総 額が2150億ドル超で、配当を実施し、ダウ平均に組み入れられていない のは現在、アップルだけだ」と付け加えた。

原題:U.S. Stocks Decline as Investors Await Federal Reserve Decision(抜粋)