7月31日の米国マーケットサマリー:株下落、FOMC控え様子見

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2303   1.2260
ドル/円             78.13    78.18
ユーロ/円           96.13    95.85


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種     13,008.68    -64.33     -.5%
S&P500種         1,379.33     -5.97     -.4%
ナスダック総合指数  2,939.52     -6.32     -.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .22%        -.01
米国債10年物     1.47%       -.03
米国債30年物     2.56%       -.02


商品 (中心限月)          終値     前営業日比  変化率
COMEX金(ドル/オンス)1,614.60   -9.40   -.58%
原油先物   (ドル/バレル)  87.34    -2.44  -2.72%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨のほとんどに対 して上昇した。欧州中央銀行(ECB)が今週の会合で、域内のソブリ ン債利回り上昇を抑制するための措置を講じるとの観測が広がった。

ユーロは上昇した後、伸び悩む展開になった。独財務省が電子メー ルで、欧州安定化メカニズム(ESM)に銀行免許を付与する必要はな いとの見解を示したことが上値を抑えた。前週はドラギECB総裁が統 一通貨を守るためにあらゆる措置を取ると表明したことを受け、ユーロ は上昇していた。英ポンドは4日ぶり反落。ムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスは英国の経済成長見通しを引き下げた。

シティグループのG10通貨戦略担当の北米責任者、グレッグ・アン ダーソン氏(ニューヨーク在勤)は「今週はユーロにとって悪材料より 好材料の方が多い」と指摘。「ECBが国債購入を再開する可能性は高 い。ドラギ総裁がその方向性を示唆している。市場も明らかにその期待 に沿って反応した」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、ユーロは円に対して前日 比0.3%高の1ユーロ=96円11銭。対ドルでも0.3%上昇の1ユーロ =1.2302ドルとなっている。一時、対ドルで0.6%高まで上げる場面も 見られた。ドルは円に対してほぼ変わらずの1ドル=78円13銭。

英ポンドは対ユーロで0.6%下落して1ユーロ=78.47ペンス。ドル に対しては0.2%安の1ポンド=1.5676ドル。ムーディーズはロンドン で発表したリポートで、「英政府が目指す期限内の債務削減達成に向け 難問が増えてきた」と記述した。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定 をあすに控え市場は様子見の状態となっている。S&P500種株価指数 は月間ベースでは2カ月続伸となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.4%安の1379.32。ダウ工業株30種平均は64.33ドル (0.5%)下げて13008.68ドル。

投資会社ホランド(ニューヨーク)のマイケル・ホランド会長は、 「FOMCでは前向きなサプライズは出てこないと市場はみており、期 待が後退しつつある」と指摘。「加えて、企業決算や欧州関連のニュー スは内容がまちまちで、これもプラスにはならない」と続けた。

市場ではFOMCが量的緩和第3弾(QE3)の決定を今回は見送 り、9月会合まで先延ばしにするとの見方が広がっている。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。月間ベースでも上げた。欧州債務危機を背景に 比較的安全だとされる米国債の需要が強かったほか、投資家は今週の欧 米金融当局による政策会合の結果を待って様子見の姿勢をとっている。

この日の10年債利回りは低下。米連邦公開市場委員会(FOMC) が31日と8月1日に開かれるが、エコノミストらは米当局が新たな資産 購入策は発表せず、異例の低金利を2014年遅くまで維持する方針をあら ためて示すと予想している。経済統計から欧州の財政問題が景気に悪影 響を及ぼしている可能性が示され、米国債とドイツ国債は月間ベースで 上昇した。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「市場は1日の発表を控えて様子見 している」と述べ、「市場はかなり変動しやすくなっている」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時35分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して1.47%。同年債価格(表面利率1.75%、2022年5月 償還)は7/32上げて102 15/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに下落。米消費者信頼感指 数が5カ月ぶりに改善したことから、連邦公開市場委員会(FOMC) に対する緩和圧力が後退するとの見方が強まった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した7月の消費者 信頼感指数は65.9と、前月の62.7(速報値62.0)から上昇した。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は61.5だった。FOMC はこの日、2日間の日程で会合を開始。欧州中央銀行(ECB)は8月 2日に政策会合を開く。ECBのドラギ総裁は先週、ユーロを守るため に必要なあらゆる措置を取ると表明した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「明るい 内容の指標は何であれ、緩和措置の発表が数カ月先送りされることを意 味する」と指摘。「ECBがどんな行動を取るのか、あるいはドラギ総 裁は単に口先だけだったのかを見極めたいとの思惑が広がっている」と 述べた

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比0.6%安の1オンス=1614.60ドルで終了した。月間で は0.6%値上り。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。米消費者信頼感やシカゴ購買部 協会指数が改善したことから、連邦公開市場委員会(FOMC)が追加 措置を発表するとの見通しが後退した。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、FOMCは この日開始した2日間の会合で量的緩和第3弾の実施は見送る公算だ。 米消費者信頼感指数は5カ月ぶりに改善したほか、シカゴ購買部協会指 数は前月から上昇した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「FOMCの緩和に対する期待がある程度失われてしまったため、原油 は売られている」と指摘。「最近の上昇はもっぱら追加緩和を織り込ん でいた。経済指標が若干の改善を示しており、FOMCは以前ほど緊急 性を見いださない可能性がある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前週末 比1.72ドル(1.92%)安の1バレル=88.06ドルで終了。月間では3.6% 上昇した。

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