独財務省:救済基金ESMに銀行免許付与する必要性認めず

ドイツのメルケル政権は近く稼働す る予定のユーロ圏の恒久的救済基金、欧州安定化メカニズム(ESM) に銀行免許を付与し欧州中央銀行(ECB)から流動性供給を受けられ るようにする案を拒否した。独財務省は31日、銀行免許付与は必要ない との見解を示した。

独財務省は新聞報道に関する質問に電子メールで答え、ESMの設 立規則は銀行免許によってECBのリファイナンスオペ利用を可能にす ることを想定していないと説明した。同省はこの問題について協議して おらず、同案について非公開の会合も持っていないと明言した。

フランスとイタリアは以前に検討されたこの案への支持をまとめつ つあると、南ドイツ新聞が31日、欧州連合(EU)当局者の話を基に報 じていた。同紙によるとECB政策委員会の複数の主要メンバーが現在 この案を支持している。

一方、メルケル政権を構成する与党3党は全て、この案を拒否。首 相のキリスト教民主同盟(CDU)と統一会派を組むキリスト教社会同 盟(CSU)のハンス・ミヒェルバッハ議員は中銀による財政ファイナ ンスを禁じた法制をくぐり抜ける「危険な試み」と指摘。連立の一翼を 担う自由民主党(FDP)のブリューデレ下院院内総務もウェルト紙 に、そのような仕組みは「富を破壊する武器」だと発言。CDUで予算 関連のスポークスマンを務めるノルベルト・バーセル議員はそのような 案が実現することはないと言明した。

始まってから既に3年近くたつ債務危機解決の決め手はいまだに見 つからない。先週はドラギECB総裁がユーロ圏を守るため必要ないか なる措置も取ると表明し、スペインとイタリアの国債利回りは記録的高 水準から低下した。

イタリアのモンティ首相はこの日パリでフランスのオランド大統領 と会談後、記者団に対し、ユーロに関して見通しは「少しずつ晴れてき ている」ものの、ユーロ圏諸国は一瞬たりとも展開から目を離すことは できないと語った。

原題:Merkel Allies Harden Opposition to Granting Bank License to ESM(抜粋)

--取材協力:Gregory Viscusi、Fabio Benedetti-Valentini.

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