パナソニック:4-6月純損益は6四半期ぶり黒字、リストラ効果

パナソニックの4-6月期純損益 は、6四半期ぶりに黒字に転換した。テレビ不振を受け前期(2012年 3月期)に国内産業界で最大規模の純損失7721億円を出して行ってい る大規模リストラの効果が出始めた。

31日発表の純利益128億円は、ブルームバーグ・ニュースがまと めたアナリスト3人の事前予想平均92億円を上回った。前年同期は東 日本大震災も響き304億円の赤字。営業利益は前年同期の7倍近い386 億円だが市場予想400億円は下回った。売上高は同6.0%減。

純利益500億円の確保を目指す今期(13年3月期)業績予想は据 え置いた。都内で会見した河井英明常務によると、大規模リストラによ り、今期は年間1300億円程度の固定費が圧縮できる見通し。

いちよし投資顧問の秋野充成執行役員は、4-6月期の黒字転換は 「一過性の好材料だ」とコメント。長期的展望は依然不明確で「投資家 が買うのは難しい」と話した。バークレイズ・キャピタル証券の藤森裕 司アナリストは、今期の収益目標達成には、欧州景気の回復や「携帯電 話事業の不振からの脱却」などが必要と語った。

河井氏も4-6月期の利益実績は社内計画を上回ったが、先行きは 不透明と説明。「欧州だけでなく米国や新興国でも経済の減速感が出て いる」と述べた。テレビについても、ロンドン五輪に合わせた「目立っ た需要が、日本も海外も見えない」と語った。

--取材協力:藤村奈央子 Editor: 駅義則, 小坂紀彦, 室谷哲毅