女性の取締役起用で企業の株式リターン上昇も-調査

取締役に女性を起用している企業は 取締役全員が男性の企業と比べ、厳しい市場環境でより良い実績を挙げ ることが調査で分かった。女性の取締役参画で高リスクの投資行動が抑 えられ、株式リターンが上昇することが示唆された。

クレディ・スイス・リサーチ・インスティチュートのリポートによ れば、時価総額100億ドル(約7800億円)以上で女性取締役がいる世界 の企業の6年間の株式パフォーマンスは、取締役全員が男性の同種企業 を26%上回った。

女性の取締役は2005年末以来、増加している。ノルウェーは女性取 締役の割当枠を設け、米フェイスブックなどの企業は性別多様性の欠如 が批判を招いたことを受けて女性取締役を増やした。2360社からデータ を収集した今回の調査は、4年前の金融危機発生以後、株価動向と女性 取締役の存在との相関関係が強まっていることを示している。

リポートの執筆者であるクレディ・スイスのメアリー・カーティス 氏は電話インタビューで、「取締役に女性を登用している企業の株式 は08年の景気下降の際、実に良い実績を残した」と指摘。「そうした企 業はややリスク回避志向が強く、債務は平均して若干少ない傾向にあ る。それがこうした特定の時期に株式が非常に力強いパフォーマンスを 示した主な理由の1つとみられる」と説明した。

原題:Women as Directors Beat Men-Only Boards in Company Stock Return(抜粋)