LIBOR、実際取引金利に基づく制度改革検討へ-英政府指針

英政府はロンドン銀行間取引金利 (LIBOR)の不正操作防止を目的とする見直しの指針を示した。オ ズボーン財務相は、どの金利水準を申告するか銀行が選ぶ現行方式を改 め、実際の取引金利に基づく設定に移行すべきかどうか検討する必要が あるとの見解を明らかにした。

英財務省によれば、英金融サービス機構(FSA)のマーティン・ ホイートリー氏が9月末までに法改正のたたき台となる報告書を英議会 に提出する。ホイートリー氏は財務省の30日の発表の中で、 「LIBORの集計プロセスの差し迫った改革の必要性は明らかだ」と 強調した。

LIBORの見直しには、金利設定のガバナンス(管理体制)確立 が含まれ、不正に対する制裁措置も定める見通し。監督当局と刑事当局 に与える権限の範囲や市場の他の価格設定メカニズムを規制する必要性 も検討する。ホイートリー氏は見直しの範囲や詳細を定めた討議文書を 8月10日に公表し、その後4週間にわたって当事者から意見聴取を行 う。

イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は6月29日の記者会 見で、「『私の言葉こそ私のLIBOR』といった発想に基づいて LIBORの将来の算定が可能だという考えはもう終わりだ」と発言。 「金融システムの信頼を回復するためには、将来は実際の取引に基づい て設定せざるを得ないと思う」と述べていた。

原題:U.K. Libor Review to Consider Using Trade Data to Set Rates (1)(抜粋)