ビール醸造関連資産、争奪戦激化-M&A総額、350億ドル超

経済成長を遂げる新興国でビール醸 造関連資産の数が減少する中、これらの資産の争奪戦が激化している。 ビール市場ではメーカーが競合他社に共同事業を奪われるのを阻止しよ うと、これらの事業の株式を全株取得する動きが加速している。

ブルームバーグが集計したデータによると、今年これまでに発表さ れたビール醸造会社によるM&A(合併・買収)は45件、総額356億ド ル(約2兆8000億円)相当。2011年は年間で278億ドル相当だった。

ベルギーのビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ(AB)イン ベブはメキシコの同業グルポ・モデロの未保有株を202億ドルで取得す ることで合意。ビール業界では過去約10年で2番目の大規模買収となっ た。オランダのハイネケンは今月、アジア・パシフィック・ブリュワリ ーズ(APB)を他の投資家から買収するため、60億ドルを投じる方針 を示した。相次ぐM&Aはこれで終わりそうにない。

ドイツ銀行のアナリスト、ジョナサン・フェル氏(ロンドン在勤) は「業界再編は、大規模ビール会社によって支配されていない資産の数 が限定的となっている段階に達した」と指摘。「ビール会社が買収の標 的を探す際、共同事業や共同出資会社も候補の一つと考えられているこ とを認識する必要があるだろう」と語る。

先進国での売り上げ鈍化に伴い、ビール会社は成長余地のより大き い市場への投資を目指している。

原題:Buyouts Top $35 Billion Led by Anheuser-Busch InBev Deal: Retail(抜粋)