香港不動産開発会社、現金調達を急ぐ-当局の土地放出に備え

2009年以降の価格上昇に乗じて拡大 してきた香港の不動産開発会社は、少なくとも過去7年で最速のペース で所有するショッピングモールやオフィス、駐車場ビルを売却してい る。香港政府による土地売買の増加を前に、現金の調達を急いでいる。

不動産開発会社の信和置業(サイノ・ランド)やハンルン・プロパ ティーズ(恒隆地産)などはここ半年で商業用不動産を処分。米不動産 ブローカーのCBREグループによれば、住宅用不動産と土地の売却を 除いた1-6月(上期)の売買契約額は530億香港ドル(約5350億円) と、前年同期から2倍超に膨らみ、6カ月ベースとしては05年上期以来 の高水準を記録した。

香港の梁振英行政長官は、09年以降に80%余り値上がりしている住 宅価格の抑制を目指し、土地放出の拡大を約束。香港の住宅価格は今や 世界で最も高額になっている。一方、資金力で世界屈指の香港の不動産 開発会社は、当局による土地放出に備えて値上がりした不動産資産を売 却している。

CBREの投資不動産部門のエグゼクティブディレクター、ドミニ ク・チュン氏(香港在勤)は「これは不動産開発会社が過去に全くある いはほとんど見せたことがない動きだ」と指摘。「土地放出が増えるこ とから、不動産開発会社は資金を集めている。同時に、ローン市場の状 況には不満を持っている」と述べた。

3カ月物香港銀行間取引金利(HIBOR)は過去1年で14ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、この2年余りで最高水準 の0.40214%となっている。

原題:Hong Kong Builders Unload Properties to Raise Cash for Land Rush(抜粋)

--取材協力:Rachel Evans、Stephanie Tong.