中国企業の事業慣行めぐる問題の発覚相次ぐ-当局の調査も

世界最大の太陽電池パネルメーカ ー、中国のサンテック・パワー・ホールディングスが担保として受け入 れていたドイツ債の存在を確認できない可能性を認めたことで、中国の 事業慣行をめぐる懸念が拡大している。

中国企業で内部管理の欠陥が露呈したのは今週に入り3度目だ。米 証券取引委員会(SEC)は、中国海洋石油(CNOOC)がカナダの エネルギー会社ネクセンを151億ドル(約1兆1800億円)で買収する計 画を発表する前にインサイダー取引に関与したとみられるトレーダ―の 資産を凍結した。

ファンドマネジャーのピーター・シリス氏とゲリラ・キャピタル・ マネジメントは30日、規模の小さな企業がより大きな企業を買収する 「逆さ合併」に関連する中国企業に絡んだ「広範な不正行為」に関与し たと主張するSECと和解するため、110万ドル余りを支払うことで合 意した。

中国による北米と欧州への投資が増える中で、コーポレートガバナ ンス(企業統治)の基準は引き続き欧米とは相いれない状況が続いてお り、こうした不正疑惑や関連調査がさらに増える公算が大きいと米コー ネル大学のアンドルー・カーロイ教授(金融学)は指摘する。「こうし た企業の多くに対し、われわれが監査機能に関して望む標準的な検証を 実施することができないということが大きな懸念の1つだ」と言う。

サンテックがグローバル・ソーラー・ファンド(GSF)の持ち分 売却を目指す中、不適切な問題がある可能性が発覚。サンテックは GSFを支援する企業向けに中国国家開発銀行が2010年5月に提供した 5億5420万ユーロ(約530億円)の融資を保証した際、ドイツの債券5 億6000万ユーロ相当を担保として受け取っていた。サンテックは30日、 このドイツ債が「存在していなかった可能性があり、サンテックが詐欺 の犠牲となっているかもしれない」とのコメントを発表した。

原題:Chinese Deals Meet Growing Scrutiny as Suntech Sparks Questions(抜粋)

--取材協力:Ehren Goossens、Justin Doom、Will Wade.