米干ばつの影響、穀物貿易量の減少率、過去19年で最大か

米国が過去50年余りで最悪の干ばつ に見舞われ、欧州とオーストラリアも乾燥した天候となっている。この ため、穀物貿易量が過去19年で最大の減少率を示し、スプラマックス型 船舶の運搬レートは船主企業にとって採算が取れない水準に低下すると の見方が広がっている。

米農務省によると、世界の穀物貿易量は2012-13穀物年度に4.9% 減少する見通し。バルチック取引所のデータによれば、海上運賃先物契 約(FFA)取引では10-12月(第4四半期)のレートが1日当た り9117ドルと、現行水準を17%下回ると予想されている。ブルームバー グがアナリスト6人を対象に実施した調査の平均値では、スプラマック ス型船舶運営で米最大手イーグル・バルク・シッピングの株価は向こう 1年間に30%下落するとみられている。

米国が干ばつに見舞われているほか欧州全域に熱波が襲来し、イタ リアやロシアなどで穀物の生育に影響が出ている。このためトウモロコ シと大豆相場は今月、過去最高値に達した。北半球の収穫期に当たる10 -12月は例年、スプラマックス型船舶の穀物輸送にとって最も重要な時 期となる。過去6年間のうち4回はこの時期の平均収益が最も多かっ た。

上場している船舶ブローカーとしては英3位のACMシッピング・ グループのアナリスト、マーク・ポーチェット氏は「干ばつは海運業界 にとって非常に悪いニュースだ」と指摘。「穀物生産は予想より悪化し そうだ」と述べた。

原題:Grain Cargoes Seen Slowing Most in 19 Years on Drought: Freight(抜粋)

--取材協力:Whitney McFerron.