IMF:ユーロ危機解決には長い時間-コスト高くつく公算大

国際通貨基金(IMF)は30日、ユ ーロ圏の債務危機が「世界の金融の不安定性を悪化させた」と指摘、秩 序ある調整過程は長期にわたり、コストが高くつく公算が大きいとの見 通しを示した。

IMFはこの日、外部監視の効率性改善を目指すリポートを公表。 この中でユーロ危機について触れ、「ユーロ圏内の持続不可能なほど大 規模な不均衡が、世界的な好不況サイクルの要素の一つであり、ユーロ 圏危機を解決できないことが、他国に波及しつつある緊張の高まりの原 因となっている」と分析した。

同基金は加盟国の国内政策・金融政策が他国に与える影響について より良く説明するため、各国の経済状況を点検するサーベイランス(経 済監視)の見直しを発表した。背景には2008年の世界金融危機につなが った脆弱(ぜいじゃく)性を見逃したとの批判を受けたことがある。昨 年の報告書によると、為替レートの評価方法に関する「不満」にも直面 しており、加盟国の外部安定性を評価する際に資本フローなどのデータ を盛り込む方針を表明している。

新たな報告書では、世界の安定に一国の政策の影響が波及する範囲 に言及するほか、国内政策に関する助言も追加。経済情勢の評価では為 替レートと国内政策の両方に今後重点を置く。

IMFは新たな報告書が必要な理由について、現行の「二者間の監 視の枠組みでは経済実態を十分に把握できず、為替レートのバイアスの 影響を受け、国外への政策の影響を議論することも妨げられている」た めだと説明した。

原題:IMF Predicts Euro Crisis Resolution Will Be Prolonged (1) (抜粋)

--取材協力:Sandrine Rastello.