政府:年金国庫負担の財源確保へつなぎ国債-市中発行額は変えず

政府は、消費税引き上げ前 の2012、13年度の基礎年金の国庫負担引き上げ分(2.5兆円規模)の財 源として、赤字国債の「年金つなぎ国債」を増発することを決めた。31 日午前の閣議で、特例公債法案など該当部分の修正を閣議決定した。安 住淳財務相が閣議後会見で明らかにした。同日の衆院本会議で法案修正 が承認される見通し。

政府はこれまで、一般会計に計上する必要のない「年金交付国債」 の発行で国庫負担分を補てんする方針だったが、野党が「粉飾的な手 法」と批判していた。償還財源は審議中の社会保障・税一体改革法案の 施行による消費税の増収分を充当する。これに伴い、政府は今年度内に 補正予算を編成し、年金つなぎ国債の発行による歳入の追加との年金特 別会計への繰り入れを行う。

財務相は今年度想定される2.6兆円の年金つなぎ国債の増発につい て、「月次の国債発行額は変更しない」とし、今年度計画の市中発行額 (カレンダーベース、149.7兆円)は変更しない方針を表明。財務省に よると、昨年度中に財投債など5.2兆円分の発行を取り止め、今年度発 行予定の借換債を前倒しで発行していたため、それに伴い生じた国債増 発余力分で対応できるという。