ドイツ銀:1900人削減へ、1500人は投資銀-30億ユーロ節減

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独銀最大手、ドイツ銀行は31日、投 資銀行部門での1500人を含めて、年末までに全行で1900人を削減する計 画を明らかにした。経費を30億ユーロ(約2880億円)減らす取り組みの 一環。

同行の投資銀行部門の人員数は6月末時点で1万79人だった。削減 の大半はドイツ国外で行うという。同行は証券取引所に提出した文書 で、節減を達成するために「相当な費用」がかかるとの見通しを示し た。金額は明らかにしていない。

人員削減はアンシュー・ジェイン、ユルゲン・フィッチェン両共同 最高経営責任者(CEO)が進める戦略見直しに基づくもの。投資銀行 の収入が落ち込む中で新経営陣は進路調整を迫られている。投資銀行部 門の4-6月(第2四半期)税引き前利益は前年同期から63%減少し3 億5700万ユーロとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリ スト8人の予想平均では8億3500万ユーロが見込まれていた。

メディオバンカのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏(ロ ンドン在勤)は「ドイツ銀の投資銀行事業は一流だが、同行はやはり縮 小の必要性を認めた」とした上で、現在の環境でコストを「30億ユーロ 削減する目標は非常に大胆かもしれない」と話した。

ジェイン、フィッチェン両共同CEOは発表文で、「欧州ソブリン 債危機があらゆる事業分野で投資家の信頼感と顧客活動の重しになって いる」と説明した。両氏は5月末に退任したヨゼフ・アッカーマン前 CEOの後を引き継いだ。

あいまいな約束では不十分な時代

債務危機でトレーディングが低迷し、株・債券引き受け業務が減少 する中で、投資銀行はコスト節減のために人員を減らしている。ドイツ 銀は企業文化の見直しの一環として「報酬の絶対水準」および「株主利 益と従業員報酬の間の相対的なバランス」を見直すとしている。

ジェイン氏はアナリストや記者団との電話会議で「社風を変えると あいまいに約束するだけでは十分ではない時代になった」とし、ドイツ 銀経営陣は「迅速かつ断固として行動する決意だ」と表明した。

また、従業員の行動規範も「最高の標準に沿って事業を遂行する伝 統」に合致するように見直すという。

ドイツ銀は銀行間金利操作の可能性をめぐり調査を受けている18銀 行の1行。ステファン・クラウス最高財務責任者(CFO)は電話会議 で、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に関して「引き続き当局に 協力している」と述べた。また、監査役会のポール・アハライトナー会 長の従業員宛て書簡によれば、金利操作問題で取締役会の現・元メンバ ーによる不適切な関与はなかった。

46%減益

この日の発表によると、第2四半期の全行の利益は前年同期比46% 減の6億5000万ユーロ。先週は約7億ユーロとの暫定集計値を発表して いた。

投資銀行部門の金利外費用は30億5000万ユーロと、前年同期の29 億1000万ユーロから増えた。アナリストは27億7000万ユーロを予想して いた。同部門の債券トレーディング収入は21億8000万ユーロに減少。顧 客のために株式を売却する事業の収入は前年同期比64%減。債券引き受 けの収入は11%減少した。

原題:Deutsche Bank Trims Investment Bank as Part of Savings Plan (1)(抜粋)