ユーロ圏:6月の失業率11.2%、統計開始来最悪-景気減速で

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ユーロ圏の6月の失業率は統計始ま って以来の最悪となった。深刻化する債務危機と景気低迷が企業に人員 削減を促した。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の31日の発表による と、6月の失業率は11.2%で、1995年の統計開始以来の最高となった。 5月の数値は先に報じられた11.1%から11.2%に改定された。

同時に発表された7月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は、前 年同月比2.4%上昇となった。伸び率は3カ月連続で同水準。

ユーロ圏では5カ国が国際支援の要請に追い込まれたほか、投資家 信頼感は低下、企業は人員削減に踏み切った。こうした問題を引き起こ した債務危機への対応で政策当局者らは選択肢を検討している。欧州中 央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、ユーロ防衛のために必要なあら ゆる措置を講じると表明した。30日にはガイトナー米財務長官とフラン クフルトで会談した。

デカバンクのエコノミスト、アンドレアス・ショイアレ氏(フラン クフルト在勤)はユーロ圏について、「リセッション(景気後退)の真 っただ中にある。7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)も マイナス成長だろう」と述べ、「ECBは追加措置を講じる必要があ る。現時点では経済面とユーロ圏の安定が、インフレ動向よりも大きな 懸念材料だ」と続けた。

発表によると、ユーロ圏全体の失業者数は178万人と、前月から12 万3000人増えた。スペインの失業率は過去最高となる24.8%。ポルトガ ルは15.4%、アイルランドは14.8%、フランスは10.1%となった。6月 のユーロ圏失業率は、ブルームバーグがまとめたエコノミスト28人の予 想中央値とも一致した。

変動の大きいエネルギー価格などを除いたコアインフレ率を含めた 7月の消費者物価指数の詳細は、8月に公表される。6月のコアインフ レ率は1.6%と、前月と同水準だった。

原題:Euro-Area Unemployment Rate Reaches Record 11.2% on Crisis (1)(抜粋) Eurozone July Flash Consumer Prices: Summary (Table)(抜粋)

--取材協力:Kristian Siedenburg、Mark Barton.