エアアジア・ジャパンが就航、「飛行機利用でランチを」と社長

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全日本空輸とマレーシアのエアアジ アが共同出資で設立した格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパ ンが1日、運航を開始。成田国際空港から福岡と札幌にそれぞれ第1便 が飛び立った。日本の航空会社が出資するLCC3社がすべて国内線に 就航した。

福岡への第1便は、乗客118人を乗せ午前7時の定刻通りに出発し た。3日からは成田-那覇線も就航、国内主要3路線で運航する。既存 航空会社の半額から3分の1程度の運賃を予定。低価格を武器にこれま で飛行機を使っていなかった層を取り込み、市場の拡大も積極的に狙う 方針。

LCCでは今年、全日空系のピーチ・アビエーションが3月から関 西国際空港を拠点に、7月には日本航空が出資したジェットスター・ジ ャパンが成田を拠点として運航している。エアアジアJは、成田-札 幌、福岡線で競合するジェットスターJよりも安い運賃を発表、両社の 間で運賃競争が激しくなっている。

エアアジアJは年内にはソウルや仁川など国際線にも就航予定。機 種はエアバスA320の新造機を導入し、座席数は180席。来年にはエアバ スA330型機を導入し、中・長距離の路線にも乗り出す計画。成田を拠 点にエアアジア・グループや全日空の国際ネットワークへの乗り継ぎも 期待されている。

この日は同グループで長距離国際線専門LCCのエアアジアXのア ズラン・オスマンラニ最高経営責任者によるあいさつとエアアジアJの 岩片和行社長らのテープカットなど、式典が成田で開かれた。

国際線にも積極姿勢

羽田雄一郎・国土交通相は式典でLCCの環境整備に前向きに取り 組みたいとあいさつした。岩片社長は同空港で「バスに乗る感覚、ラン チを食べに行くのに飛行機を使う、そういう利用もあってもよいのでは ないか」として、「新しい需要を生み出していきたい」と語った。平均 搭乗率8割をめざしていく、としている。

同社長はまた、来年めどに中部国際空港からの就航を目指して現 在、空港側と交渉を続けていることを明らかにした。国際線について は、10月をめどに韓国線を開始する意向で、さらに将来的には高い需要 が見込める台湾、中国、ロシアやグアムなど範囲を拡大したいとの考え も示した。

独立系民間シンクタンク、航空経営研究所の稲垣秀夫主席研究員は 「欧州の先例をみる限り、LCCは格安ゆえにこれまで飛行機を使わな かった層の需要を開拓しているが、それに加え、中・高所得層も多く利 用するとのデータがある」と指摘する。

その上で稲垣氏は「国内線の総需要はこの5年で約2割程度落ち込 でいる」とし、「国内線の航空ビジネスが社会経済のニーズにマッチし ていない」ことが要因のひとつで「その空いた需要の穴を埋めることを LCC3社に期待している」と語った。

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