ブラジル株:ボベスパは年初来の下げ帳消し-欧州情勢を楽観視

30日のブラジル株式市場では、指標 のボベスパ指数が上昇し年初来の下げを帳消しにした。国内インフレの 加速によってブラジル経済の回復が抑制される可能性があるとの懸念が 広がったが、欧州当局が債務危機封じ込め措置を取るとの楽観的な見方 が優勢だった。

鉄鋼会社ウジミナスは5.7%高。ゴールドマン・サックス・グループ が投資判断を「セル」から「バイ」に引き上げたことが好感された。資 産家エイキ・バチスタ氏が経営権を持つ港湾事業会社LLXロジスチカ は3.9%上昇。バチスタ氏が同社の全発行済み株式を取得する意向を示 したことが手掛かり。一方、タバコ会社のソウザ・クルズは2.9%安。 4-6月(第2四半期)決算が予想に届かなかったほか、JPモルガン が投資判断を「中立」に引き下げたことが嫌気された。

ボベスパ指数は前週末比1.2%高の57240.92と、5月14日以来の高 値で終了。年初来騰落率はプラス0.9%となった。指数構成銘柄のうち 上昇が52銘柄、下落は14銘柄。通貨レアルはサンパウロ時間午後5時47 分(日本時間31日午前5時47分)現在、0.9%安の1ドル=2.0406レア ル。

証券会社ソウザ・バロス・コレトラのエコノミスト、クロドイル・ ビエイラ氏は電話インタビューで、「欧州当局者から危機解決に向けた 追加行動を取るという約束を聞くのは初めてではない。しかし、今回は すべてのユーロ圏加盟国がこれまで以上に協調しており、投資家は一段 と楽観的な見方を取っている」と指摘。「欧州が域内の問題に対処でき れば、世界経済の見通しは改善する。ブラジルを含め、世界全体にとっ て良いことだ」と述べた。

ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)がこの日ウェブサイトで公 表した卸売物価と建設関連価格、消費者物価の指標であるIGP-M指 数は6月に前月比1.34%上昇と、ブルームバーグが調査したアナリス ト36人の予想中央値(1.25%上昇)を上回った。前年同月比では6.67% 上昇となった。

原題:Brazilian Stocks Erase 2012 Losses on Mounting Europe Optimism(抜粋)

--取材協力:Denyse Godoy.

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