米国株:S&P500種は3日ぶり下落-FOMCと雇用統計控え

米株式相場は小反落。前週末までの 上げは、景気見通しと比較してペースが速過ぎたとの見方が広がった。 S&P500種株価指数は2日間の上げとしては年初来で最大だった。

JPモルガン・チェースが安い。ドイツ銀行による投資判断引き下 げが嫌気された。複合会社ロウズも下落。ジェームズ・ティッシュ最高 経営責任者(CEO)は世界経済について「非常に懸念している」と述 べた。同社の4-6月(第2四半期)決算は、3四半期連続での減益と なった。S&Pの住宅建設株指数は下落。シティグループが住宅建設株 の値下がり予想を示したことが手掛かりとなった。

S&P500種株価指数は前週末比0.1%安の1385.30。前週末までの 2営業日では3.6%上げていた。ダウ工業株30種平均はこの日2.65ドル (0.1%未満)下げて13073.01ドル。米証券取引所全体の騰落比率は2 対3。

フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ最高 投資責任者(CIO)は「3日に雇用統計を控え、その前には連邦公開 市場委員会(FOMC)もある。そうした状況から市場は若干神経質に なっている」と指摘。「景気減速や企業利益の伸び鈍化が懸念されてい る。ひどく厳しいトレーディング環境だ」と続けた。

3日に発表される7月の雇用統計では、雇用が増加するとみられて いるものの、失業率は横ばいが予想されている。FOMCは7月31日- 8月1日に会合を開き、追加刺激策について議論する。

欧州株は上昇

欧州市場ではこの日、債務危機の対応策への期待からストックス欧 州600指数が4月以来の高値に上昇。ガイトナー米財務長官とショイブ レ独財務相は、欧州首脳が先週表明したユーロ圏の金融安定を守るため に必要なあらゆる措置を講じるとの姿勢を支持した。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのファンドマネジ ャー、アン・ミレッティ氏は「欧州当局はこれまで債券購入のような対 策について前向きでないと市場は懸念していたが、積極的な対応姿勢が 見られ始めたのはポジティブなことだ」と語った。

JPモルガンは2%安の36.14ドルと、ダウ平均の構成銘柄中で値 下がり率最大。ドイツ銀行はJPモルガンの投資判断を「ホールド」に 引き下げた。利益予想が高過ぎる可能性を指摘している。

決算不振

ロウズは5.2%安の39.54ドルで、下落率は昨年8月10日以来で最大 となった。同社の第2四半期決算は、利益が前年同期比78%減の5600万 ドルとなった。

S&Pの住宅建設株指数では、構成する11銘柄中9銘柄が下落。同 指数は今年に入り27日までに51%上昇していた。売上高で米最大の住宅 建設会社パルトグループは3.4%安の11.60ドル。シティグループが投資 判断を「買い」から「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気された。

太陽光発電の関連株も値下がり。太陽光パネルの供給過剰不安や、 欧州での補助金削減で売り上げが落ち込むとの懸念が背景にある。トリ ナ・ソーラーは11%安の4.84ドル。第2四半期の出荷見通しを下方修正 したことに反応した。

原題:S&P 500 Snaps Two-Day Rally Amid Concern About Economic Growth(抜粋)