米独財務相会談:成長回復に向け協力継続で一致

ガイトナー米財務長官とショイブレ 独財務相は30日、金融危機とユーロ圏の信頼感の危機を克服するために 必要な改革をすべて実施するとの欧州首脳の決意を支持した。最も弱体 化しているギリシャについては触れなかった。

ガイトナー長官とショイブレ財務相はこの日、ドイツのジルト島で の会談後に共同声明を発表し、欧州首脳がユーロ圏の「金融安定を守る ために必要なあらゆる措置を取る」と先週表明したことに「特に注意を 払った」と明らかにした。

また、アイルランドの債券市場復帰やポルトガルが「プログラムの 条件を継続的に満たしている」ことに歓迎の意を表し、スペインとイタ リアが「大幅な財政および構造改革を目指す相当な取り組み」を行って いることについて協議した。海外債権者の代表が政府の公約履行状況を 審査しているギリシャについては触れなかった。

今回の協議は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁に対する米国 の支持を示唆するものとなった。ギリシャで問題が発覚して以降ほぼ3 年にわたる欧州ソブリン債危機との戦いで、ドラギ総裁は形勢逆転を目 指している。ガイトナー長官の欧州訪問は30日のみで、フランクフルト でのドラギ総裁との会談で締めくくられる。ECBの広報担当者は、会 談後にECBが声明を発表するかどうかについてコメントを控えた。

ドラギ総裁の提案

中央銀行の当局者2人が27日明らかにしたところでは、欧州の救済 基金による発行市場での国債購入がドラギ総裁の提案には含まれてお り、過去最低の政策金利の確実な浸透を目的とするECBの流通市場で の国債購入によってこれを側面支援する。当局者の1人によると、 ECBによる一段の政策金利引き下げと銀行向けの長期資金供給も議論 の対象となる。

独、仏、イタリア首脳はドラギ総裁の発言をそのまま引用する形 で、「ユーロ圏を守るために必要なあらゆることを行う」と表明し、総 裁の取り組みを支持する姿勢を既に示している。今月の債券市場では、 スペインとイタリアの国債利回りがユーロ導入後の最高に達し、ユーロ 崩壊懸念に拍車が掛かった。ドラギ総裁は今後約束を実行する必要があ り、さもなければ相場は再び急落する恐れがある。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセン ブルク首相)は南ドイツ新聞とのインタビューで「われわれは決定的な 局面を迎えている」と発言。「2-3カ月後にユーロ圏が存続しうるか どうか世界が危ぶんでいる。ユーロ圏の金融安定を保証する強固な決意 があることを、あらゆるリソースを用いて極めて明確に示さなければな らない」と述べた。

その上で、ユーロ圏の暫定的な救済基金である欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)がECBと共同で国債利回りを押し下げる計画を 準備していることを確認した。

原題:Geithner, Schaeuble Hail Euro Efforts as Greece Gets No Word (1) (抜粋)

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