スペイン債続伸、購入期待で-独2年債利回り過去最低

30日の欧州債市場ではスペイン国債 が4営業日続伸。借り入れコストの上昇抑制と債務危機緩和に向けて、 ユーロ圏当局が周辺国国債の購入を再開するとの期待が背景。

7月のユーロ圏景況感指数が市場予想以上に低下したことから安全 を求める動きが広がり、ドイツ2年債利回りは過去最低を更新した。イ タリア国債は下落。同国はこの日の入札で54億8000万ユーロ相当の証券 を発行した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は先週、ユーロ防衛 のためあらゆる措置を取ると表明。8月2日の政策決定会合を控え、同 総裁はスペインとイタリアの借り入れコスト引き下げを目指した計画へ の各国の政府・中銀からの合意取り付けに取り組んでいる。

コメルツ銀行の債券戦略責任者、クリストファー・リーガー氏(フ ランクフルト在勤)は、債務危機収束に向けた「ある種の協調行動への 期待がスペインとイタリア国債の原動力となっている」と指摘。「こう した期待が失望に変わるリスクは高い。週内にすべての具体策を得られ ない可能性があり、相場の不安定な状態は恐く続くだろう」と続けた。

ロンドン時間午後5時現在、スペイン10年債利回りは前週末比13ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の6.61%。先週は52bp 下げていた。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格はこの 日、0.86上げ94.69。25日には7.751%まで上げ、ユーロ導入後の最高を 記録した。

イタリアは入札で2015-22年償還の国債54億8000万ユーロ相当を発 行。発行額は目標上限の55億ユーロにほぼ一致した。10年債の平均落札 利回りは5.96%と6月28日の前回入札時の6.19%を下回った。5年債の 利回りは5.29%(6月は5.84%)だった。

既発10年債の利回りは7bp上昇し6.03%。25日には6.71%と、1 月16日以来の高水準に達した。

ドイツ2年債利回りは5bp低下のマイナス0.08%。一時はブルー ムバーグがデータを取り始めた1990年以降で最低となるマイナ ス0.096%に低下した。17営業日連続でマイナス圏にとどまっている。

英国債

英国債相場は3営業日続落。10年債利回りは前週末比1bp上昇 の1.54%。23日には1.407%まで下げ、これまでの最低となった。同国 債(表面利率4%、2022年3月償還)価格はこの日、0.08下げ121.84。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS)が まとめた指数によると、英国債の過去1年のリターンは16%。これに対 し、ドイツ国債は11%、米国債は9%となっている。

原題:Spanish Bonds Advance on Speculation ECB to Resume Bond Buying(抜粋) Pound Falls Versus Dollar on Concern U.K. Recession Is Deepening (抜粋)

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