今日の国内市況(7月30日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●日本株3日続伸、欧州政策期待でリスク回避和らぐ-ゴム、紙パ高い

東京株式相場は3営業日続伸。欧州の政策当局者が債務危機への対 応策を打ち出すとの期待感が広がり、投資家のリスク回避姿勢が和らい だ。ゴム製品や輸送用機器など輸出関連、パルプ・紙や金融、不動産株 などが高い。医薬品、水産・農林、陸運といったディフェンシブ業種も 堅調だった。

TOPIXの終値は前週末比5.30ポイント(0.7%)高の731.74、 日経平均株価は同68円80銭(0.8%)高の8635円44銭。

りそな銀行の戸田浩司 チーフ・ファンド・マネジャーは、「欧州 での追加金融緩和など政策サポートに対する期待感から、前週末の欧米 株が軒並み高で終えたことが追い風になった」と指摘した。

●債券下落、長期・超長期中心売り優勢-欧州危機対応で米債安・株高

債券相場は下落。欧州債務問題に向けた対応が強化されるとの観測 を背景に株高・債券安となった前週末の米国市場の流れを引き継いだ。 先物は約3週間ぶりの安値を付けたほか、現物市場では長期や超長期債 を中心に売りが優勢となった。

SMBC日興証券金融経済調査部の山田聡 部長は、「前週末の欧 米市場で政策期待が 高まり、リスクオン(選好)となった地合いを受 けて、長期・超長期債を中心に売りが出た」と述べた。

東京先物市場で中心限月9月物 は3営業日続落。前週末比17銭安 の144円18銭で開始。いったん13銭安の144円22銭まで下げ幅を縮小した ものの、再び売りが膨らみ、午後に入ると一段安。結局28銭安の144 円07銭と、日中取引ベースで7月11日以来の安値で引けた。

●ユーロが反落、欧州景気の先行き懸念で-米欧金融政策を見極め

東京外国為替市場ではユーロが反落。欧州危機への対応策に対する 期待感を背景に前週後半は上昇基調を維持していたものの、景気の先行 きに対する懸念に変化はなく、ユーロの戻りは限定された。

ユーロ・ドル相場は前週末に一時1ユーロ=1.2390ドルと、今月6 日以来の水準までユーロ高が進行。東京市場では午前に1.23ドル台を割 り込んで1.2284ドルまで水準を切り下げ、午後にかけて1.22ドル台後半 で推移した。前週末に一時1ユーロ=97円34銭と、17日以来の高値を付 けていたユーロ・円相場 も、東京市場では96円台前半で取引され、一 時は96円26銭まで下落した。

みずほ証券の鈴木健吾 FXストラテジストは、欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁に加え、独仏首脳も含め、ユーロ圏当局者がそ ろい踏みで「何とかしないといけない」という雰囲気はあるとし、目先 はユーロの下値不安が緩和していると指摘。ただ、年末にかけて見通し た場合は、欧州債務問題が「なかなか解決しない」という見方は根強い とし、ユーロの先安観が残り、「戻ったところではやはり売り意欲の強 さがある」と言う。