中国による支配に懸念強まる恐れ-中国海洋石油の買収合意

中国海洋石油(CNOOC)による カナダのネクセン買収は、中国による米エネルギー源支配に対する米議 会の懸念を高める可能性が高い。外国企業による買収が国家安全保障上 の脅威となるかどうかを審査する専門家の間でこうした見方が聞かれ る。

米法律事務所ブレースウェル・アンド・ジュリアーニ(ワシント ン)のジョシュ・ザイブ弁護士は、「エネルギー資産と国有の大企業が かかわっており、この夏の大型案件となる要素はそろっている」と話し た。同弁護士は外国企業の買収案件で顧客への助言役を務めている。

中国国有企業のCNOOCは23日、ネクセンを151億ドル(約1 兆1800億円)で買収することで合意した。ネクセンはメキシコ湾の米海 域で操業している。同社を買収すれば、史上初めて中国企業が同海域で 米国が持つリース鉱区のオペレーターとなる。

チャールズ・シューマー米上院議員(民主、ニューヨーク州)は27 日、ガイトナー財務長官に書簡を送り、中国が米企業に一段と市場を開 放するまで今回の買収を阻止するよう求めた。同議員は2006年、アラブ 首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の港湾運営会社DPワールドが米国 の港湾に支配権を及ぼすことになる買収案件に反対した。

ガイトナー長官は、外国による米資産買収が安全保障リスクを高め るかどうかを審査する対米外国投資委員会(CFIUS)の委員長を務 める。シューマー議員は「米エネルギーセクターの回復基調を確実に し、米国に恩恵が及ぶ」として、CNOOCによるネクセン買収自体は 支持している。

リー・テリー米下院議員(共和、ネブラスカ州)は今回の買収合意 は、中国がカナダの石油に関心があることを示していると述べた。ネク センはアルバータ州(カナダ)でオイルサンドの権益も保有している。

原題:Cnooc-Nexen Deal Seen Spurring U.S. Scrutiny of Chinese Control(抜粋)

--取材協力:Rebecca Penty.

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