ハチソン、欧州通信資産の買収目指す-オーストリアで当局調査

香港の資産家、李嘉誠氏が率いる複 合企業ハチソン・ワンポアは、欧州の通信資産の売り手ではなく買い手 になる方針を示した。同社はオーストリアの携帯電話会社を13億ユーロ (約1252億円)で買収する計画について規制当局の審査を受けている。

ハチソンのマネジング・ディレクターのカニング・フォック氏は29 日にウィーンでインタビューに応じ、「仮に統合が行われるとすれば、 われわれは統合される方ではなく、統合する側だ」と述べ、「われわれ は最後には生き残る業界リーダーになる」と強調した。

欧州の携帯電話網への投資でアジア企業最大規模の同社の3(スリ ー)部門は、イタリアと英国、スウェーデンなどの国で事業展開してい る。オーストリアでは先月、欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州 委員会がハチソンによるオレンジ・オーストリアの買収について競争法 上の本格的調査に乗り出した。フォック氏によると、同社は買収計画が 阻止された場合には司法審査を請求する考え。

フランス・テレコムと投資会社ミッド・ヨーロッパ・パートナーズ が所有する同国3位の携帯電話会社オレンジ・オーストリアの買収は、 市場競争を後押しするものだとフォック氏は指摘。ハチソンとオレン ジ・オーストリアの市場シェアは合計で22%と、テレコム・オーストリ アとドイツ・テレコム傘下のTモバイル部門に次ぐという。

原題:Hutchison Seeks Europe Phone Assets as Austrian Review Extended(抜粋)

--取材協力:Kenneth Wong.