米国株:ダウ平均が1万3000ドル台、ECBの国債購入期待で

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27日の米国株式市場ではダウ工業 株30種平均が続伸、1万3000ドル台に乗せた。欧州中央銀行(ECB) が借り入れコスト引き下げとユーロ防衛のために国債を購入するとの観 測が広がった。

アルミ生産のアルコアや建機メーカーのキャタピラーなどの大型株 が上昇。製薬のメルクやバイオテクノロジー最大手アムジェンを中心に ヘルスケア関連株も値上がりした。オンライン旅行会社エクスペディア も高い。増配が買い手掛かりとなった。一方、フェイスブックは決算内 容が嫌気され上場来最安値で取引を終えた。

米証券取引所全体の騰落比率は約9対2。S&P500種株価指数 は1.9%上昇して1385.97。ダウ工業株30種平均は187.73ドル(1.5%) 上げて13075.66ドルだった。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)の投資責任者、マイケ ル・マレーニー氏は「ECBは国債を買うに違いない」と述べた上で、 「ユーロ圏に安定を取り戻すためなら資金を出すべきだ、といった表現 が多く聞かれる。ECBが準備している通りの行動を起こすとすれば、 極めて重大なことだ」と続けた。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、債券購入を含む新たな一 連の措置を導入するためドイツ連銀のバイトマン総裁と近く協議する。 ECB当局者2人が明らかにした。また、前日のドラギ総裁と同じく、 メルケル独首相とオランド仏大統領がこの日、ユーロを守る決意を表明 した。

政策が必要

今年第2四半期(4-6月)の米経済成長率は伸びが減速した。雇 用市場の低迷を背景に消費者は支出を切り詰めている。また7月の米消 費者マインド指数は今年の最低水準に落ち込んだ。

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、「成長の減速が著 しい」と述べ、「この下降トレンドを反転させる何かが必要だが、その 何かとは政策だ」と続けた。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は2.7%上昇。アルコアは3.2%高、キャタピラーは3.4%値上がりし た。

S&P500種業種別10指数のうち、ヘルスケア関連株が2.5%高と最 も高い伸びを示した。

メルクは4.1%高。4-6月(第2四半期)決算は、利益がアナリ スト予想を上回った。糖尿病治療薬の販売の伸びが寄与した。主力のぜ んそく治療薬「シングレア」は、今年8月に投入されるジェネリック (後発医薬品)との競争に直面する。

フェイスブック

アムジェンも高い。 4-6月期利益はアナリスト予想を上回っ た。同社は2012年通期の見通しを上方修正した。

エクスペディアは20%急伸。4-6月期はホテル需要が好調だっ た。同社は配当を44%引き上げて1株当たり13セントにする。

一方、フェイスブックは12%下落して23.71ドル。マーク・ザッカ ーバーグ最高経営責任者(CEO)ら経営陣は5月17日の新規株式公開 (IPO)後初めてアナリスト向けの電話会議を開いたが、今後の業績 の伸びに関する見通しは示さず、同社株は割高だと受け止める投資家を 安心させるような内容は話さなかった。

原題:Dow Climbs Above 13,000 Amid Expectations ECB Will Buy Bonds(抜粋)