7月27日の米国マーケットサマリー:ダウ平均1万3000ドル台

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2303   1.2283
ドル/円             78.48    78.21
ユーロ/円           96.56    96.07


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       13,075.88     +187.95   +1.5%
S&P500種           1,385.98     +25.96    +1.9%
ナスダック総合指数    2,958.09     +64.84    +2.2%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .24%        +.01
米国債10年物     1.53%       +.09
米国債30年物     2.61%       +.11


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,622.70    +2.90     +.18%
原油先物         (ドル/バレル)   90.10      +.71     +.79%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対して週間ベース で今月初の値上がりとなりそうだ。ドイツのメルケル首相とフランスの オランド大統領は27日、欧州単一通貨ユーロを守るために必要な「あら ゆる措置」を取ると表明した。

この日の市場では、ドルが円に対して上昇。4-6月(第2四半 期)の米経済は成長ペースが鈍化したものの、エコノミスト予想は上回 り、連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合で追加緩和を決定す るとの見方が後退した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は同中銀 による債券購入をめぐりドイツ連銀のバイトマン総裁と協議すると、 ECB当局者2人が明らかにした。メキシコ・ペソとニュージーランド (NZ)ドルは値上がりしている。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(米コネティカット州スタンフ ォード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は電話インタビューで、「ユ ーロをめぐる市場の不安を短期的に解消させるような材料が出れば、ユ ーロは上昇する」と述べた。

ユーロは対ドルで今週1.2%上昇となっている。この日の市場では ニューヨーク時間午後2時44分現在、ほぼ変わらずの1ユーロ=1.2297 ドル。一時0.9%高の1.2390ドルと、6日以来の高値を付けた。

ドルは対円で今週0.2%上昇。この日は0.6%高の78円65銭。ユーロ は対円で今週1.3%の値上がり。この日は0.7%高の1ユーロ=96円71 銭。

◎米国株式市場

27日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が続伸、1万3000ドル 台に乗せた。欧州中央銀行(ECB)が借り入れコスト引き下げとユー ロ防衛のために国債を購入するとの観測が広がった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数が1.9%上昇して1385.97。ダウ工業株30種平均は187.73ドル (1.5%)上げて13075.66ドルだった。

フィデュシャリー・トラスト(ボストン)の投資責任者、マイケ ル・マレーニー氏は「ECBは国債を買うに違いない」と述べた上で、 「ユーロ圏に安定を取り戻すためなら資金を出すべきだ、といった表現 が多く聞かれる。ECBが準備している通りの行動を起こすとすれば、 極めて重大なことだ」と続けた。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、債券購入を含む新たな一 連の措置を導入するためドイツ連銀のバイトマン総裁と近く協議する。 ECB当局者2人が明らかにした。また、前日のドラギ総裁と同じく、 メルケル独首相とオランド仏大統領がこの日、ユーロを守る決意を表明 した。

◎米国債市場

米国債相場は3日続落。10年債利回りは過去4カ月で最大の上昇と なった。欧州の政治指導者や中央銀行が域内の債務危機収束へ向けた措 置を講じるとの観測が広がり、安全資産とされる米国債の需要が減退し た。

10年債利回りは3週間ぶりの高水準に上げた。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁が新たな救済措置導入へ向けドイツ連銀のバイ トマン総裁と協議を持つとの報道が手掛かり。独仏首脳がユーロを守る ために必要な「あらゆる措置」を取ると表明したことも米国債の売りに つながった。米商務省が27日発表した第2四半期の実質国内総生産 (GDP)速報値は市場予想を上回った。連邦公開市場委員会( FOMC)は来週31日から2日間にわたり会合を開く。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米金利戦略責任者、マイケルク ロハティ氏(ニューヨーク在勤)は「欧州の政策当局が対策をまとめる との楽観的な見方がやや強まり、リスク回避の買いに一服感が出てい る」と指摘。「経済統計も多くが恐れていたほど弱くはなかった」と付 け加えた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時6分現在、10年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.55%。一時は前日比15bp上げ、3月14日以 来の大幅上昇となった。同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還)価 格は1下落して101 27/32となっている。利回りは25日に1.379%と過去 最低を記録していた。

◎ニューヨーク金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。米国と欧州の中央銀行が景気てこ 入れに向けた措置を強化するとの観測が強まったことから、5週間ぶり の高値となった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、債券購入を含む新たな一 連の措置を導入するため、ドイツ連銀のバイトマン総裁と近く協議す る。ECB当局者2人が明らかにした。同総裁は前日、ユーロ存続のた めにはいかなる措置も辞さないと表明していた。米商務省が発表した第 2四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前 期比1.5%増加と、前四半期の2%増から伸びが減速した。

米ロジック・アドバイザーズのパートナー、ウィリアム・オニール 氏は電話インタビューで、「ECBはユーロ防衛に向け全力を尽くして いるようだ」と指摘。「何らかの緩和措置に対する期待がまだ残ってい るため、米GDPの数字も一定の支えになっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前日比0.2%高の1オンス=1622.70ドルで終了。一時は1633.30 ドルと、中心限月としては6月19日以来の高値をつけた。週間で は2.5%高と、6月1日終了週以来の大幅上昇。

◎ニューヨーク原油先物

ニューヨーク原油先物相場は4日続伸。成長促進と債務危機の波及 に歯止めをかける目的で、欧州と米国の中央銀行が緩和措置を講じると の観測が強まったことから、買いが優勢になった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、債券購入を含む新たな一 連の措置を導入するため、ドイツ連銀のバイトマン総裁と近く協議す る。ECBおよび米連邦公開市場委員会(FOMC)の当局者は来週、 それぞれ政策会合を開く。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)の アナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は「ECBと FOMCが何らかの行動を起こすとの期待が相場を支えており、そのた め原油は90ドル台に持ち直している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日 比74セント(0.83%)高の1バレル=90.13ドルで終了。週間では1.4% の値下がり。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007