今日の国内市況(7月27日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は 以下の通り。

●日本株続伸、ECBや中国政策期待で輸出高い-1カ月ぶり上昇率

東京株式相場は続伸し、TOPIX、日経平均株価がともに約1 カ月ぶりの上昇率を記録した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁 の積極的な政策対応を示唆する発言を受け欧州債務不安が後退し、自 動車など輸出関連、銀行など金融株が上昇。中国政府の景気刺激策へ の期待も広がり、鉄鋼や海運、建設機械といった中国関連業種も買わ れた。

TOPIX終値は前日比11.53ポイント(1.6%)高の726.44と きょうの高値引けで、6月28日以来の上昇率。日経平均株価は同123 円54銭(1.5%)高の8566円64銭と、同29日以来の上昇率だった。

しんきんアセットマネジメントの山下智巳主任ファンドマネジャ ーは、景気減速への懸念と政策対応への期待が綱引きする中、「ドラギ 総裁の発言などで期待感が高まり、買い優勢となった」と指摘。相場 は、これ以上下がらない水準まで来ており、「ポジティブなニュースに 反応しやすい」と話していた。

●債券は続落、内外株高や米債安-投資家の買いで一時下げ幅縮小も

債券相場は続落。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言を 受けて株高・債券安となった米国市場の流れを引き継いだ。半面、消 費者物価の予想比下振れなどもあり、日中は投資家から買いが入って 下げ幅を縮める場面もあった。

東京先物市場で中心限月9月物は前日比15銭安の144円31銭で 始まり、直後に144円30銭まで下落。日中で18日以来の安値を付け た。その後は徐々に下げ幅を縮め、午後2時前には横ばいの144円46 銭まで戻す場面があった。引けにかけてはじり安となり、結局は11 安の144円35銭で取引を終えた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は「ドラギECB総裁発言が効いて、円債市場は朝方に売られた。そ の後は相場が下がると買い戻しが入り、下げ渋る展開。これまで債券 を買えていない都銀勢などの需要ではないか」と説明。8月2日のE CB理事会では「追加緩和は間違いなくやる方向とみられ、国債購入 プログラム(SMP)にも期待が高まっている」と話した。

●ユーロが対ドルで2週ぶり高値付近、ECBの対応期待-円弱い

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで、約2週間ぶり高値付近 で推移した。前日に欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ存 続のために必要なあらゆる措置を取ると表明したことを受け、ECB がスペイン国債の買い入れなどに動くとの期待が高まった。

ユーロ・ドルは前日の海外市場で1ユーロ=1.21ドル前半から一 時今月10日以来の水準となる1.2330までユーロが急伸。この日の東 京市場では1.22ドル後半で小動きだったが、午後には再び1.2300ド ル台に乗せ、一時1.2315ドルを付ける場面が見られた。

一方、世界的な株高を背景にリスク回避の動きが鈍化。円は主要 通貨に対して全面安となり、ユーロ・円は午後の取引で一時1ユーロ =96円51銭と1週間ぶりユーロ高・円安水準を付けた。

みずほコーポレート銀行国際為替部のマーケット・エコノミスト、 唐鎌大輔氏は、「ECBはSMP(国債購入ブログラム)をやらないこ とが許されないような雰囲気になっており、加えて利下げなどがあっ ておかしくない」と指摘した。

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