返済遅延の住宅ローンは救済を-紀元前ギリシャの作家に倣え

住宅ローンの返済遅延急増に苦しむ ギリシャの銀行は、紀元前5世紀の悲劇作家エウリピデスが残した「不 幸もついには倦(あぐ)む時が来る」いう名言に倣っているようだ。

銀行側はこうした融資について住宅差し押さえではなく、最長45年 に期間を延長するなど再編に動いている。最大1年間の元本返済猶予 や、子供が住宅を引き継ぐことを条件にした融資保証追加もある。

ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)の住宅ローン・小口銀行業ゼ ネラルマネジャー、アンドレアス・アタナスソプロス氏によれば、銀行 各行は住宅差し押さえを融資資金回収のやり方としては最悪だと見なし ており、ギリシャはこれまでのところ銀行による差し押さえに伴う相場 下落を免れている。

差し押さえが進めばコミュニティー全体の価値が破壊され、市場に 物件があふれることになる。ギリシャ悲劇で知られるこの国だが、現代 の銀行は住宅を取り上げずローンの借り手にチャンスを残した方が最終 的に債権に有益だと楽観している。

アタナスソプロス氏はアテネのオフィスでのインタビューで、「住 宅を購入し、一生をその持ち家で過ごし、子供に残すという傾向が強い ことから、住宅相場は大きな粘り強さを示している。ローン返済が滞っ た借り手から資金を回収する最善策は、時間的猶予を与え、返済を支援 し、銀行の損失を最小限に抑えることだ。これが唯一の原則だ」と述べ た。NBGはギリシャ最大の銀行で、住宅ローン全体の約3割を扱って いる。

原題:Greek Banks Follow Euripides to Avoid Foreclosures: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Esteban Duarte、Noah Rayman.