LIBOR、英重大不正捜査局もようやく本腰-米国も証拠提供

国際金利の指標であるロンドン銀行 間取引金利(LIBOR)など銀行間金利の不正操作に関与したとし て、米司法省が複数の銀行のトレーダーを今秋訴追する準備を進めてい ることが関係者の証言で明らかになった。しかし、英国の検察当局は立 件するかどうかの決定にまだ至っていない。

英銀バークレイズが過去最大の2億9000万ポンド(約356億円)の 制裁金支払いに応じたことを受けて、英重大不正捜査局(SFO)は今 月、刑事捜査に着手。オズボーン英財務相や野党労働党のエド・ミリバ ンド党首ら政治家も刑事捜査を要求しており、SFOはこの事案に対応 する予算が割り当てられるとの通達を受けた。

英金融サービス機構(FSA)からの報告や米国の法執行機関から の情報提供にもかかわらず、SFOは1年余りにわたって捜査への関与 を控えてきた。この問題を公に話す権限がないとして関係者の1人が匿 名を条件に語ったところでは、米国側からの証拠提供は、昨年後半の段 階で既に行われていた。

イングランドにあるウルバーハンプトン大学のアンドルー・ヘイン ズ教授(法学)は、「文化の違いも影響している。米国では経済犯罪が 甚だしく重大と考えられるのに対し、この国では問題と見なされるもの の、時として反応が鈍い」と指摘する。

SFOのデービッド・ジョーンズ広報官は、「刑事法廷に起訴すべ き特定可能な違法行為が存在するかどうかの判断に至ることがまず重要 だ。その答えがイエスなら、われわれは最大限のスピードで動き始め、 正式な捜査チームを編成することになる」と述べている。

原題:Libor Criminal Probe in U.K. Starts as U.S. Readies Indictments(抜粋)