中国の輸出競争力の低下、海外にも重要な影響-米モルガンS

中国の圧倒的な輸出競争力には陰り が出ており、同国以外の経済に影響を及ぼしていると、モルガン・スタ ンレーは分析している。

モルガン・スタンレーのエコノミスト、スパイロス・アンドレオポ ウロス氏とソン・ウォン・カン氏の分析によれば、米国との貿易による 中国輸出業者の利益は2004年から10年にかけて20-30%減少。中国国内 での人件費が増加したのに加え、米ドルに対する人民元の上昇で元換算 後の利益が目減りしたのが背景。

両氏は25日付のリポートで、こうした要因は今後も利益率を圧迫す ることが見込まれ、世界各国が中国製品に支払う額は増える可能性が大 きく、「重要度が高い世界的な動き」へと展開していくと指摘した。

中国の貿易統計は変動が大きいが、同国の輸出力が低下しつつある ことを示す兆候は読み取れる。2月の貿易収支は、少なくとも1989年以 来最大の赤字となった。また、国際通貨基金(IMF)は4月に中国の 経常収支黒字の見通しを下方修正した。

アンドレオポウロス氏らは、中国製品の値上がりは各国で家計の可 処分所得に影響し、世界的なインフレをあおる恐れがある一方で、他国 の製造業が市場シェアを徐々に取り戻すことにつながるとも説明。「世 界各国の消費者にとってグローバリゼーションはすでに追い風から向か い風へと姿を変えつつあるのかもしれない」と述べた。

原題:China Exports Fade as Inflation Eludes Targets: Cutting Research(抜粋)

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