欧州北部で豪雨相次ぐ、ビール原料の大麦の品質低下か

欧州北部では先月以降、集中豪雨が 相次ぎ、英国やスウェーデンなどで穀物の生育が遅れ、ビールやウイス キー、ウオツカの原料となる穀物の品質が低下する恐れがある。

各国の気象予報当局によると、英国とアイルランドでは6月の降雨 量が過去最高を上回り、この状況は7月に入っても続いている。英国の 一部の地域は2週間で月間に相当する量の降雨に見舞われている。欧州 連合(EU)最大のビール生産・消費国、ドイツの農業ロビー団体、ド イツ農業者連盟によれば、降雨の影響で一部の農地に近づけない状態と なったため大麦の収穫は先週、中断された。

農業・園芸開発理事会のシャーロット・ガーブット氏によれば、英 国では湿度が高く曇った天候により小麦と大麦の成熟が平年より約10日 間遅れている。アイルランド・ビール醸造者協会のシニアエグゼクティ ブ、トーマス・バーク氏は電子メールで、今後4週間の天候が穀物の生 育にとって「極めて重要」との見通しを示した。

米国が過去56年で最悪の干ばつに見舞われ穀物の生育に被害が出て いるため、世界の指標となるシカゴ商品取引所(CBOT)の小麦相場 は6月半ば以降43%高騰。NYSE・LIFFE(パリ)の麦芽用大麦 先物11月限は20%上昇し、1トン当たり270ユーロとなっている。

原題:Soggy Summer in North Europe Delays Grain for Region’s Beer (1)(抜粋)