【個別銘柄】中国関連や東芝高い、サイバーAショック、小林薬下落

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

コア30銘柄:トヨタ自動車(7203)が前日比2.6%高の2943円、 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が3.3%高の380円、 野村ホールディングス(8604)が5%高の272円など。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁は26日、域内ソブリン債の高利回り問題はE CBの責務の範囲内にあるとし、「ユーロ存続のために、必要ないかな る措置をも取る用意がある」と表明。欧州債務問題に対する政策対応 期待が広がった。野村HDについては同日、インサイダー問題の引責 で、若返りを図る経営陣交代の発表材料も重なった。

中国関連株:コマツ(6301)が4.1%高の1763円、JFEホール ディングス(5411)が7.1%高の1061円、商船三井(9104)が4%高 の236円など。中国国営の中国新聞社は26日、湖南省省都の長沙が空 港、地下鉄の整備も含む8292億元(約10兆1600億円)相当の投資計 画を打ち出した、と報道。今後の同国経済活性化による需要発生が期 待された。JFEHDには、前日午後発表の2013年3月期の純利益見 通しが市場予想を上回り、三菱UFJモルガン・スタンレー、BNP パリバ証券などが強気の投資判断を維持する材料もあった。

サイバーエージェント(4751):5万円(22%)安の17万5900 円でストップ安。26日に発表した11年10月-12年6月期の連結営業 利益はAmeba関連、メディア関連事業双方の伸長で前年同期比34%増 の146億円だったが、4-6月(第3四半期)で見ると前年同期比8% 増、前四半期比43%減の35億円。ゴールドマン・サックス証券では、 第3四半期は想定以下でソーシャルゲーム関連の収益環境が悪化して いるとし、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を25万円から 21万円に下げた。グリー(3632)、ディー・エヌ・エー(2432)など ソーシャルゲーム関連も連れ安し、DeNAは東証1部の下落率1位。

東芝(6502):4.9%高の257円。国内外の火力発電向け設備の好 調でNAND型フラッシュメモリーの不振を補い、4-6月期の連結 営業利益は前年同期比2倍以上の100億円超になったもよう、と27 日付の日本経済新聞朝刊が報道。堅調な収益動向が期待された。

日立化成工業(4217):8.9%高の1195円。第1四半期から有形固 定資産の減価償却方法を変更したことによる営業利益の増加や、福島 第1原子力発電所事故による操業停止期間の逸失利益に関し、東京電 力からの補償金を特別利益に計上するため、13年3月期の連結純利益 予想を従来の215億円から前期比43%増の235億円に上方修正すると 26日に発表。利益水準の高まりが好感された。

住友電設(1949):10%高の530円。工事進ちょくが期初よりも進 んでいるほか、手持ち工事採算の改善もあり、4-9月期(上期)の 連結営業利益計画を従来の25億円から前年同期比41%増の30億円に 上方修正する、ときょう午後1時に発表。収益性の好転を評価する買 いが午後の取引で膨らみ、東証1部の上昇率トップ。

アドバンテスト(6857):9.4%安の977円。朝方は5%ほど上昇 する場面もあったが、その後は崩れ東証1部の下落率3位。CLSA アジアパシフィック・マーケッツでは、26日に発表された7-9月、 10-12月期受注計画が同証予想を下回ったとし、投資判断を「アウト パフォーム」から「売り」に、目標株価を1430円から880円に下げた。

小林製薬(4967):4.4%安の4030円。主力の家庭用品製造販売事 業で、天候不順による額用冷却シートなど暑さ対策製品の売り上げが 苦戦したほか、医療関連事業で小林メディカルが連結子会社から持分 法適用関連会社になった影響などがあり、4-6月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比35%減の35億5200万円だった、と26 日に発表。前期比3.6%増の200億円とする13年3月通期見通しに対 する進ちょく率は18%で、計画未達が懸念された。

中外製薬(4519):2.6%安の1486円。がん領域や腎領域の製品販 売が計画を下回り、1-6月期(上期)の連結営業利益は前年同期比

2.5%減の343億円だったと26日に発表。前期比28%増の800億円を 見込む12年12月通期見通しに対する進ちょく率は43%で、計画未達 を懸念する売りが先行した。

富士電機(6504):5.7%高の166円。発電・社会インフラ、産業 インフラ部門などの伸長で4-6月期(第1四半期)連結業績は前年 同期比4.7%増収、事業構造改革の効果も出て、営業損失は55億円か ら30億円に縮小した、と26日に発表。業況改善を好感する買いが入 った。営業損益ベースで前期比20%増の230億円の黒字としている13 年3月通期計画は維持。

いすゞ自動車(7202):3.7%高の394円。震災やタイ洪水の影響 が一巡し増産が進む中、主力のトラックが国内、海外向けに好調で、 4-6月期の連結営業利益は前年同期比95%増の280億円前後になっ たもようと27日付の日経新聞朝刊が報道。4-6月期としては過去最 高になったといい、業績好調を期待する買いが膨らんだ。

豊田通商(8015):2.5%高の1468円。仏商社のCFAOの株式

29.8%を1株当たり3.5ユーロ(円換算で3553円)で取得する、と 26日に発表。CFAOは西アフリカ34カ国で自動車代理店・販売店 を展開、アフリカ東・南部でトヨタ車の販売網を持つ豊田通商とのシ ナジー効果発現を狙う。今後の海外展開力の強化が見込まれた。

大日本住友製薬(4506):0.8%高の840円。北米で既存品売り上 げが好調なほか、円高の影響などを含め研究開発費が想定から減少す ることなどで、13年3月期の連結営業利益見通しを従来の220億円か ら前期比23%増の250億円に上方修正する、ときょう午後1時に発表。 修正発表後に上昇に転じた。

日本冶金工業(5480):8.1%安の79円。ステンレス特殊鋼の需給 バランス好転が期待できず、ニッケル鉱石調達の問題や電力料金値上 げなど製造コスト上昇も予想されるとし、13年3月期の連結営業利益 予想を従来の35億円からゼロに下方修正する、と26日に発表。未定 だった上期末配当も無配とし、足元の厳しい業況が嫌気された。

日本車両製造(7102):5.1%高の270円。輸送用機器や建設機械、 営農プラントの売り上げ増加、鉄道車両で当初より原価低減が見込め るとし、4-9月期(上期)の連結営業利益見通しを従来の13億円か ら20億円に上方修正する、と26日に発表。前年同期比では減益率が 49%から21%に縮小するため、採算性の改善が好感された。

新光電気工業(6967):5%高の546円。ゴールドマン・サックス 証券は26日、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。

明治海運(9115):2.1%高の294円。前期竣工した船舶の稼働増 で外航海運業が増収、外貨建て債権債務の為替評価益の計上、子会社 のタンカー1隻売却による特別利益計上などで4-6月期(第1四半 期)の連結純利益は前年同期比2.8倍の7億3000万円だった、ときょ う午後1時に発表。決算後に上昇基調を強めた。

AOCホールディングス(5017):6.7%高の254円。みずほ証券 では26日、投資判断を従来の「アンダーパフォーム」から「中立」に 引き上げた。欧州不安の後退で26日のニューヨーク原油先物が3日続 伸、業績懸念が和らぎ、石油関連銘柄が買われた流れも支援した。

日新電機(6641):5.9%安の477円。電力機器事業で国内、中国 の電力会社向けが減少した影響があったほか、全般的な競争激化によ る販売価格下落も響き、4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は 前年同期比5.9%減の8億7300万円だったと26日に発表。前期比

4.5%増の80億円で据え置いた13年3月通期見通しに対する進ちょく 率は11%で、計画達成を不安視する売りに押された。

空港施設(8864):2.3%高の359円。前期途中に取得した地方空 港、空港外物件の稼働、不稼働物件の入居率向上などで売上高が伸長、 4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比19%増の9億 1800万円だった、と26日に発表。前期比24%増の34億3000万円を 見込む13年3月通期計画に対する進ちょく率は27%だった。

パナホーム(1924):2.3%安の475円。売上高構成比の変化によ る粗利益率の低下、販促費用の増加などで4-6月期(第1四半期) の連結営業損失は16億円と、前年同期の5億1900万円から赤字が拡 大したと26日に発表。前期比13%増の120億円の黒字を見込む13年 3月通期見通しは維持しており、計画未達が懸念された。

NECフィールディング(2322):3.4%安の943円。保守サービ スでの未契約保守などの減収、サプライサービスであった前期特需案 件の反動などで、4-6月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同 期比43%減の8億9600万円だった、と26日に発表。前期比9.5%増 の100億円で据え置いた13年3月通期計画に対する進ちょく率は9%。

東洋機械金属(6210):5%高の209円。材料のグローバル調達の 促進でコストが低減し、4-9月期(上期)の連結営業利益は前期比 34%増の4億5000万円と、従来計画の3億5000万円から上振れる見 通しと26日に発表。採算性の改善を好感する買いが入った。

レック(7874):4.5%安の1009円。天候要因で季節用品の販売が 低調、震災後に増加した節電対策品の需要が一巡した影響などで、4 -6月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比27%減の4億 1400万円だった、と26日に発表した。

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