サムスン4-6月:利益は予想下回る-スマホ需要に追い付けず

世界最大のテレビ・携帯電話機メー カー、韓国のサムスン電子の4-6月(第2四半期)決算は、純利益が 市場予想を下回った。半導体価格の下落や、スマートフォン(多機能携 帯電話)生産が需要に追い付かなかったことが響いた。

同社の27日の発表資料によると、純利益は5兆1900億ウォン (約3560億円)となった。ブルームバーグがまとめたアナリスト25人の 予想平均は5兆5400億ウォンだった。売上高も47兆6000億ウォンと、市 場予想の49兆8000億ウォンを下回った。

スマホ市場でシェア1位の座を米アップルと争うサムスンは6月、 発売間もないスマホ「ギャラクシーS3」の需要に対応するのが困難な 状況にあると説明した。同社は、全事業分野で支配的な地位を維持し、 世界的な景気下降を乗り切ろうと、最新型ディスプレーとウェブ技術を 採用したテレビを投入する一方で、携帯機器向け半導体事業へと進出し ている。同社はアジア最大の家電メーカーでもある。

NHインベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、 イ・スンテ氏(ソウル在勤)は決算発表前に、「マクロ経済が思わしく ないため、懸念が出ている」とした上で、「サムスンでさえ、その影響 から逃れられないだろう。半導体メモリーは回復しているが、それほど 力強くない。テレビの回復も遅いもようだ」と指摘した。

サムスンの株価の26日終値は前日比1.2%高の117万2000ウォン。年 初来では11%上げている。アップル株の年初来の上昇率は42%。

4-6月期の営業利益は6兆7200億ウォンと、市場予想の6兆5800 億ウォンを上回った。同社は1株当たり500ウォンの中間配当を発表し た。

通信部門利益は予想に届かず

通信部門の営業利益は4兆1900億ウォンとなり、ブルームバーグが まとめたアナリスト4人の予想中央値(4兆4000億ウォン)を下回っ た。

CLSAアジア・パシフィック・マーケッツのソウル在勤アナリス ト、マット・エバンズ氏は6月20日のリポートで、サムスンの4-6月 期のスマホ推定出荷台数を5000万台とし、従来の5340万台から引き下げ た。新興国市場で低価格機種の販売が予想を下回ったことと、華為技術 やZTE(中興通訊)との競争激化を理由に挙げた。

ハイ投資証券のアナリスト、ソン・ミョンソプ氏(ソウル在勤)は 6月27日付リポートで、サムスンの一番の売れ筋商品であるスマホ「ギ ャラクシー」シリーズの最新モデル「ギャラクシーS3」は、5月の発 売から6月末までの出荷台数が700万台となるもようだと指摘。半導体 などの部品不足が生産に影響し、予想を下回ったと説明した。

半導体部門の4-6月期利益は1兆1100億ウォンとなった。ブルー ムバーグの集計データによれば、DRAM(記憶保持動作が必要な随時 書き込み読み出しメモリー)の同四半期の価格は、指標であるDDR3 型2ギガビットが平均1.03ドルと、前年同期の1.82ドルから低下した。 サムスンは半導体メモリー製造で世界最大手。

原題:Samsung Profit Misses Estimates on Phone Output, Chip Prices (1)(抜粋)