フェイスブック株が急落、4-6月決算で成長懸念払拭されず

ソーシャル・ネットワーク・サービ ス(SNS)最大手の米フェイスブックの株価が27日の米株式市場で急 落し、上場来安値を付けた。同社が株式公開後初めて発表した4-6月 期(第2四半期)決算は売上高の伸び悩みや利益率の低下を示し、成長 への不安を払拭(ふっしょく)する内容ではなかったためだ。

同社の株価は一時、前日比17%安の22.28ドルを付けた。26日の発 表資料によると、第2四半期の営業利益率は前年同期から低下。売上高 は、同社としては過去最低の伸びにとどまった。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)ら経営陣は5 月17日の新規株式公開(IPO)後初めてアナリスト向けの電話会議を 開いたが、今後の業績の伸びに関する見通しは示さず、同社株は割高だ と受け止める投資家を安心させるような内容は話さなかった。同社はユ ーザー数の伸びが広告収入の伸びを上回るペースだとし、IPO直前と 同じ説明を繰り返した。

スリベント・ファイナンシャルのシニア株式調査アナリスト、ナビ ル・エルシェシャイ氏は「問題は減速だ。減速に歯止めがかかることを 示唆するような見通しは何もなかった」と指摘した。

ニューヨーク時間午前10時31分現在、フェイスブック株は前日 比14%安の22.99ドル。IPO価格(38ドル)からの下落率は29%に達 している。

費用急増

発表資料では、売上高は32%増の11億8000万ドル(約920億円)。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は11億6000万ドルだっ た。月間アクティブユーザー数は9億5500万人で、ブルームバーグがま とめたアナリスト予想の9億5010万人を上回った。

マーケティング・営業費用は3億9200万ドルに上り、売上高の伸び を上回る急増ぶりだった。純損益は1億5700万ドル(1株当たり8セン ト)の赤字だった。一部費用を除く1株利益は12セントだった。

営業利益率は一部費用を除いたベースで43%と、前年同期の53%か ら低下した。4倍強に膨らんだマーケティング・営業費用が影響した。

同社の26日の決算発表と電話会議には、04年にグーグルが行った初 の決算発表以降で最も高い期待が集まっていた。フェイスブック経営陣 にとっては、同社株の株価収益率(PER)がS&P500種株価指数構 成銘柄の98%よりも高い水準にある妥当性を説明する最初の機会だっ た。

緩やかな広告の伸び

スタイフェル・ニコラウスのアナリスト、ジョーダン・ローハン氏 (ニューヨーク在勤)は「収益ガイダンスや将来の業績動向に関する楽 観的な見方がもう少しあればよかった」と指摘。「フェイスブック株は グーグルを含めて多くの企業よりも割高な水準にある。成長はグーグル などの企業をわずかに上回るペースにすぎない」と付け加えた。

デービッド・エバースマン最高財務責任者(CFO)は26日の電話 会議で、「携帯端末での利用が多いことから、広告はユーザー数よりも 緩やかな伸びにとどまる最近の傾向が続いた」と説明。「このトレンド はスマートフォン(多機能携帯電話)が急速に普及している米国などの 市場に特に当てはまっている」と付け加えた。

原題:Facebook Falls After Report Fails to Quell Growth Concerns (1)(抜粋)

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