中国全土に広がるか、地方発の景気刺激策-成長鈍化で悲鳴

中国湖南省の省都、長沙は、8292億 元(約10兆2000億円)規模の投資計画を打ち出した。中国全体での経済 成長が鈍化する中、地方で景気てこ入れを目指す動きが広がっている。

国営の中国新聞社が26日報じたところによれば、長沙は195件のプ ロジェクト向け融資を複数の銀行に打診している。プロジェクトには空 港や地下鉄の整備も含まれ、完成まで数年を要するという。

中国では地方政府が景気下支えの動きを強化しており、南京と寧波 はここ2週間に減税や消費奨励策の導入計画を発表している。温家宝首 相は10日、6四半期連続で経済成長率が低下している中国経済にとって 投資促進が景気安定化の鍵だとの認識を示した。

みずほセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミスト、 沈建光氏(香港在勤)は26日のリポートで、「長沙と南京、寧波が中国 全土に広がる刺激策の波の先駆けとなると見込んでいる。地方政府から の政策発表が増えるだろう」と指摘、「これまで中央政府は地方当局の 融資を厳しく抑制してきたが、最近の景気降下に関して地方当局の間に パニックが広がっている」と分析した。

沈氏によれば、長沙の計画は「今後数年間にわたるもので、実際の 投資額は最終的に当初目標の3分の1ほどに割り引かれる可能性があ る」という。今年後半は財政による刺激策が政策緩和の焦点となり、中 央政府は景気安定のためインフラ投資計画の承認を迅速化するとの見方 を示した。

中国で最も貧しい省の1つ、貴州省は省政府のウェブサイトに掲載 した24日の声明で、エコツーリズムに関連した総額3兆元の投資につな がるプロジェクト2300件余りを検討していると表明した。

原題:China Cities Roll Out Stimulus as Changsha Targets $130 Billion(抜粋)