みずほ:ヘッジファンド投資助言強化、AIJ問題で選別需要

みずほグループは企業年金向けに、 ヘッジファンド投資の助言業務を強化する。AIJ投資顧問による年金 消失問題を受け、投資先を選別するゲートキーピング・サービスへのニ ーズは高まっているとみて、現在約700億円の運用・助言額を今年度末 に1000億円規模まで拡大する狙いだ。

みずほコーポレート銀行傘下の助言専門会社みずほグローバルオル タナティブインベストメンツ(MGAI)の安藤学社長(52)は、ゲー トキーピングについて「日本にメーカーやブランドのない商品を目利き して輸入する商社のような機能」と説明。投資家に代わりファンドを細 かく調査・分析し、安定収益を狙える投資先を探し出すという。

年金基金の間では少子高齢化の構造問題に加え、国内景気低迷など の厳しい環境の中、いかに高い運用収益を確保できるかが課題となって いる。MGAIの久保伸CIO(最高投資責任者)は、こうした中、企 業年金などにとって、「オルタナティブ(代替)投資が欠かせない存在 になりつつある」との認識を示した。

MGAIによる選別対象は米国のファンドが中心で、すでにグロー バルマクロ戦略、株式ロング・ショート戦略、マルチ戦略のファンド10 本程度を選定した。今後は20本程度まで増やす方針だ。戦略の種類も拡 大する考えで、債券系のグローバルマクロ戦略や、クレジット戦略など を検討している。

久保氏は、運用難の環境で発生したAIJ問題について、ヘッジフ ァンド業界にとって「短期的にはネガティブだが、長期的には今までの やり方を振り返るウェイク・アップ・コール(注意喚起)になった」と 指摘。投資家の間でゲートキーパーの存在価値が高まることにつながっ ていると受け止めている。

MGAIの一任勘定の預かり資産は約140億円。助言額はみずほ信 託銀行やDIAMアセットマネジメントなど、みずほグループの顧客を 中心に増加傾向にあり、運用・助言資産の合計額は現在約700億円とな っている。安藤社長はAIJ問題を背景に「みずほグループ各社の取引 先に当社のファンド選定機能が浸透し、急拡大している」という。

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