米国債:続落、ECB総裁のユーロ防衛発言で売られる

米国債相場は続落。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁がユーロを守るためにあらゆる措置を取ると発 言したことを受け、米国債への逃避買いが後退した。

26日の米国債は中長期債を中心に売られた。米財務省がこの日実施 した7年債入札は最高落札利回りが過去最低となったものの、入札直前 の市場予想を上回った。今週3回の入札で発行額は合計990億ドルに達 した。スペイン国債の利回りは低下。スペインは国内銀行や地方政府の 債務問題から救済要請を余儀なくされるとの懸念を背景に、今週に入り 国債利回りがユーロ導入以来の最高水準に上げていた。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は、「前向きな措置が取られつつあるとの期待が生じてい る」としたものの、「米国債の上昇基調に変わりはない。売り込まれて も素早く買い戻される」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後3時53分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の1.43%。既発7年債利回りは4bp上昇し て0.93%となっている。

米財務省が26日実施した7年債入札(発行額290億ドル)の結果に よると、最高落札利回りは0.954%と過去最低。入札直前の市場予想 は0.948%だった。これまでの最低は6月に付けた1.075%だった。

7年債入札

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.64倍と、過去10回の入札の 平均である2.83倍を下回った。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は46.3%だ った。過去10回の平均は39.7%。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「国内外で下半期の成 長率見通しが下方修正されたことで需要が伸びている」と指摘。「全体 として欧州債務危機による不透明感もある」と述べた。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札の落札比率は7.1%と、過去10回の平均である14.1%を下回った。

年初来リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによる と、7年債の年初来リターンは4.5%。米国債全体のリターンは3.2%と なっている。昨年は米国債全体のリターンが9.8%に対し、7年債 は13.7%のリターンを上げた。

連邦公開市場委員会(FOMC)は7月31日と8月1日に会合を開 く予定。先月の会合では量的緩和第3弾(QE3)には踏み切らなかっ たものの、バーナンキ議長は先週2日間にわたり行った議会証言でQE 3が選択肢の一つであることを示唆した。

ECBのドラギ総裁はこの日ロンドンで、「ECBはその責務の範 囲内で、ユーロ存続のために必要ないかなる措置をも取る用意がある」 と表明。同中銀の行動が「十分なことが判明するだろう」と付け加え た。

原題:Treasuries Fall as Draghi Pledge to Save Euro Curbs Haven Demand(抜粋)

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