白川日銀総裁:日本は世界で最も有望な市場の1つになる可能性-講演

日本銀行の白川方明総裁は26日午 前、都内で講演し、「大きなチャンスと安定した金融システムを組み合 わせることができるのであれば、日本は世界の中で最も有望な市場の1 つになるかもしれない」と述べた。

総裁は「日本の最近20年間の成長率の数字は低く、しばしば『失わ れた10年あるいは20年』といわれてきたが、1990年代のバブル崩壊の影 響は、最近のグローバル金融危機の後に起きたことほど大きなものでは なかった」と表明。「少なくともバブルが崩壊して10年を過ぎたあたり からは、低い成長率はある程度は人口動態の変化、より正確にはそうし た点への対応ができていないことによって説明できる」と述べた。

その上で「日本の国民1人あたりの経済成長率はG7(主要7カ 国)諸国並みであり、生産年齢人口1人当たりの経済成長率は G7諸 国で最高である。多くの先進国と比べ、日本の失業率の上昇は小幅だっ た」と指摘。

さらに「金融をみても、ほとんどの日本の金融機関の競争力は強化 されている。日本の金融機関のスプレッドは、世界の競争相手と比べ相 対的に安定しており、ゆっくりと慎重にではあるが、欧州勢が撤退した 穴を埋めるようになっている」と述べた。