テルモ:オリンパスに最適な経営統合を提案

医薬品・医療機器メーカーのテル モは、オリンパスに経営統合を提案した。500億円を出資後、共同持ち 株会社設立に向けた委員会を立ち上げるとの内容。「最適な事業・技術 提携ができる」とアピールしているが、合意の事実は無いとしている。

オリンパスは内視鏡の世界最大手。損失隠し問題で急減した自己資 本の増強に向け、ソニーなどからも提携打診を受けている。テルモは現 在、オリンパス株の2.1%を保有。26日の発表文では統合が実現すれば 人体への負担が少ない「低侵襲治療」分野で世界的なリーディングカン パニーになれると説明。治療機器の大半が輸入品で占められている日本 の産業活性化にも貢献可能と主張している。

オリンパスの笹宏行社長は6月のインタビューで、資本増強は500 億円が「1つの目安」で、外部資本を受け入れるとしても経営の独立維 持が前提と説明。同社の木本泰行会長は23日のインタビューで、ソニ ーやテルモなどに「同じくらい」の可能性があるが、選定は年内がめど だとしていた。26日発表のコメントでは「テルモなど数社から資本提 携の提案を受けているが、慎重に検討を進めている段階」とした。

提案を先行報道した同日の日本経済新聞朝刊は、交渉では撮像半導 体大手のソニーが優位で、テルモは合意前の提案開示という異例の措置 でくさびを打ち込みたい考えだと伝えた。しんきんアセットマネジメン ト投信の藤原直樹投信グループ長は「医療機器でシナジーを挙げるには テルモ、内視鏡の画像技術をみがくにはソニーが良い。あとはオリンパ スがどう判断するかだ」とコメントした。

26日のオリンパス株価は前日比10%高と、半年ぶりの日中上昇率 を記録。藤原氏は市場も「ソニーが有力と理解していた」ため、テルモ がここに来て統合提案に踏み切ったことには「意外感があった」として いる。テルモ株の日中上昇率は1.8%高にとどまった。午前終値はオリ ンパスが同9.2%高の1395円、テルモは同1.0%安の3065円。

--取材協力 松山かの子  Editors: 駅義則, 室谷哲毅

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE