キヤノン株14年ぶり下落率、下方修正で目標株価下げ続出-東京市場

キヤノンの株価が約14年ぶりの下 落率を記録している。円の対ユーロ高や、世界的な景気低迷を背景とす るコンパクトカメラやレーザープリンターの販売不振を理由に、今期 (2012年12月期)業績予想を下方修正したのを受けて目標株価の引き 下げが相次ぎ、売りが加速した。

株価は一時、前日比14%安の2308円と、3年4カ月ぶりの低水準 に落ち込んだ。ブルームバーグ ・データによると、日中下落率は急速 な円高・ドル安に見舞われた1998年10月に記録した16%以来の大き さ。午後1時40分時点では同185円(6.9%)安の2493円で推移し、 国内上場株中の売買額と日経平均株価への下落寄与度は、ともに首位。

キヤノンは25日、今期の純利益予想を従来比14%少ない2500億 円に下方修正し、期初予想に逆戻りさせた。これを受け野村証券が目標 株価を4121円から 3779円に変更、ゴールドマン・サックス証券は100 円下げて3600円、JPモルガン証券も300円下げ2200円とした。

クレディ・スイス証券の吉田優アナリストは26日付リポートで下 方修正の要因として景況感悪化や為替だけでなく「個別要素も大きいの では」とコメント。コストダウン能力の低下が確認されたほか、プリン ターのOEM (相手先ブランドでの生産)供給先の米ヒューレット・ パッカードが販売不調でシェアを失っている可能性が高いと指摘した。

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